伊藤美誠の“監督ぶり”に中国メディアも注目「将来、本当にコーチとして中国と戦うかも…」
世界卓球団体戦は23日、女子準決勝が行われ、日本が香港を3-0で下して決勝進出。53年ぶり世界一をかけ、24日の決勝で絶対女王・中国との対戦が決まった。中国メディアは、リザーブの伊藤美誠が出場選手に助言を送る姿に注目。15歳の張本美和がそのアドバイスに助けられたとの談話について紹介し、「大逆転を助ける大きな力になった」と評価している。
伊藤美誠に中国からも注目
世界卓球団体戦は23日、女子準決勝が行われ、日本が香港を3-0で下して決勝進出。53年ぶり世界一をかけ、24日の決勝で絶対女王・中国との対戦が決まった。中国メディアは、リザーブの伊藤美誠が出場選手に助言を送る姿に注目。15歳の張本美和がそのアドバイスに助けられたとの談話について紹介し、「大逆転を助ける大きな力になった」と評価している。
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中国の専門メディア「卓球ネット」は、香港戦で0-2から3連取で逆転した15歳の張本の試合について「得難い勝利だった。驚いたのは、張本が試合の後、チームメイトの伊藤に対する感謝の気持ちを口にしたことだった」と記している。
「試合中、出場していなかった伊藤がチームメイトに常に様々なアドバイスをしており、その効果がかなり顕著だったようなのだ。張本も、伊藤とコーチのアドバイスが力になった、勝てたのはアドバイスがあったからだ、というようなことを話している」
東京五輪では3つのメダルを獲得し、これまで中国選手とも渡り合ってきた伊藤の経歴を伝えた記事では、今大会でリザーブの役割を果たすことが多いことに注目。「中継の画面を見ていると、伊藤は試合に出ていない時も出ている時と同様に活発で、チームメイトのタイムの時、あるいはゲームとゲームの間の休憩の時、コーチとともにチームメイトを相手に情勢の分析をし、技術、戦術の組み立てをサポートしているようなのだ」と貢献ぶりを伝えた。
張本が追い込まれた場面についても「伊藤は張本の大きな力になった。伊藤はすでに長い間中国の主力には勝てていないが、他の外国選手を相手にした場合には、彼女の優位性は日本の女子選手の中で最大かもしれない。(張本の相手)杜についても非常によく分かっている。そうしたことが全て、張本の大逆転を助ける大きな力になった」と逆転の裏には伊藤の存在があったと指摘した。
パリ五輪の代表から漏れた伊藤。今大会、助言を送る姿勢にはファンも心打たれており、「伊藤監督」などとX上で話題になるほどだった。
同メディアには「伊藤を見ていると、立場を変えて、コーチングベンチに自分の場を見つけることはできないわけではないのではないかと思う」とすでにコーチの才能があると評価されている。これまで幾度となく中国の脅威となってきたが「彼女は将来的に、本当にコーチの道を歩み、日本のためにより多くの若い選手を育てて引き続き中国と戦うことになるのかもしれない。彼女の今後に注目したい」ともつづられていた。
(THE ANSWER編集部)