中国・卓球世界1位が16歳松島輝空を称賛 大苦戦強いられるも「注目すべきパフォーマンス」
世界卓球団体戦(韓国・釜山)は22日、男子準々決勝が行われ、チーム世界ランク3位の日本は同1位で10連覇中の王者・中国に0-3で敗れ、2大会連続のメダル獲得はならなかった。しかし、第1試合は初出場となった世界ランク33位の16歳・松島輝空が、同1位・樊振東から第1ゲーム(G)を先取するなど大善戦。最終的に松島を逆転で破った樊振東は「心配なことはあった」と試合前の不安とともに「彼には注目すべきパフォーマンスがたくさん見られる」と松島を称えた。中国メディアが伝えている。
世界卓球団体戦
世界卓球団体戦(韓国・釜山)は22日、男子準々決勝が行われ、チーム世界ランク3位の日本は同1位で10連覇中の王者・中国に0-3で敗れ、2大会連続のメダル獲得はならなかった。しかし、第1試合は初出場となった世界ランク33位の16歳・松島輝空が、同1位・樊振東から第1ゲーム(G)を先取するなど大善戦。最終的に松島を逆転で破った樊振東は「心配なことはあった」と試合前の不安とともに「彼には注目すべきパフォーマンスがたくさん見られる」と松島を称えた。中国メディアが伝えている。
東京五輪、昨年世界選手権シングルスを制した絶対王者の樊振東をもってしても、初対戦の松島は簡単な相手ではなかった。第1Gは10-7からデュースに持ち込まれ、最後は強烈なチキータを決められてゲームを落とした。第2Gも10-6から追いつかれデュースに。12-10で競り勝ったものの、第3Gも6-9と劣勢に立たされるシーンも。最終的にゲームカウント3-1で勝利したが、松島のプレーに苦しめられたのは否めなかった。
中国紙「北京青年報」は試合後の樊のコメントを紹介。試合前の心境を聞かれると「準備する段階で、はっきり分かっていないことがあった。心配なことがありました。一度も対戦したことがなかったから」と不安があったことを吐露。「試合が始まると、力はまずまず発揮できていたと思う。積極的に試合ができた」としながらも「ゲームの終盤、大事なポイントをあげなければならないところで、成功率がしっかりと制御できていなかったと思う」と続けた。
流れを変えたのは第2G。ゲームポイントを握りながら2点差にまで追い上げられたところで、樊が先にタイムアウトをとった。「第1ゲームも10-7から負けて、第2ゲームも10-6から10-8となった。このゲームはとても重要。あのゲームをとればその後に有利になるから、あそこでタイムをとって、あのゲームを取りたいと思った」と回顧。このGはデュースに持ち込まれながら、最後は競り勝って12-10。「第2ゲームからは、自分で意識的にリズムを制御できるように努めた」と立て直しの効果が出たことを明かした。
改めて試合を振り返った樊は松島について「彼には注目すべきパフォーマンスがたくさん見られる」と称賛。「しっかり準備はしたが、自分の実力、能力についての自信についても、自分でもっとうまくコントロールできると思った。だから、今日の試合は得るものが多かった」と収穫の多い一戦だったことを強調した。
(THE ANSWER編集部)