レッズのスプリング・トレーニングでの一コマ

　米アリゾナ州グッドイヤーで行われている米大リーグ・レッズのスプリング・トレーニングで珍しい“事件”が起こった。昨季、衝撃プレーを連発した2年目のエリー・デラクルーズ内野手がライブBPで放った打球が場外に駐車していた高級車を直撃。その持ち主がまさかの人物だったことを米コラムニストが明かすと、米ファンから「そこに駐車するべきではなかった」「エリーが早くもダメージを与えている」といったコメントが寄せられている。

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　好天のもとで行われたレッズのライブBPで左打席に入ったのは、昨季メジャーデビューして大活躍を見せたデラクルーズ。ハンター・グリーン投手が投じたボールを強振すると、打球は後方に高々と上がるファウルで防球ネットを越えていった。

　この時は何も分かっていなかったが、ボストン「CLNSメディア」のコラムニストなどを務めるマイク・ペトラグリア氏は自身のX（旧ツイッター）に、ボールが窓を直撃したと見られる写真を公開。「これは本当に信じられない。ライブBP中に、エリー・デラクルーズがハンター・グリーンから打ったファウルボールが、グリーン選手の高級SUV車の後部運転席側の窓を粉砕した」とつづった。

　打たれた投手の車に打球が直撃するという珍事にMLB公式Xも注目。ボールを持ったデラクルーズの横で、ハンターが何とも言えない表情で割れた窓ガラスを指差している写真を公開している。ちなみにペロラグリア氏は自身の投稿で「グリーンは『弁償してね』と言い、EDLC（エリー・デラクルーズ）の答えは、『君の方が僕よりもっと稼いでいるよ』」と2人のやり取りも紹介。米ファンからは様々な反響が寄せられている。

「保険でカバーできるような気がする」
「アウチ！これはマイバッハ（メルセデス）だ！」
「ルールその1…野球のボールが当たるような場所には駐車しないこと。私が免許を取ったとき、父が最初に教えてくれたことだ」
「車までどのくらいの距離があったのだろう？」
「そこに駐車するべきでなかったね」
「エリーはスプリングトレーニングで早くもダメージを与えている。モンスターイヤー到来か！」
「私ならもっと遠くに駐車して歩くね。マイハッバには乗っていないけど」

　22歳のデラクルーズは昨季6月にメジャー昇格を果たすと同月にいきなりサイクル安打を達成。大谷翔平を超える時速191キロ本塁打を放つなど、驚異のパワーの持ち主として話題になった。