卓球No.1が敗れた中国メディア警鐘 苦手インドの変則ラバーに「有効な対策が見つかっていない」
中国の現状を憂慮「教科書的な模範的スタイルや同質化した単一の形では不十分」
卓球王国・中国の現状については「すでに刷新の力の乏しい困難な状況に陥ってしまったのではないかと考えてしまう」と記事では憂慮。各国がしのぎを削って成長している状況に目を向け「中国もそれに適応し、対応しなければ、世界のトップとしての地位を失うことになりかねない。今の栄誉と自信は一旦失えば、改めて取り返すことは難しい」と強調している。
冷静な視点で「もちろん、一時の挫折で中国卓球の実力と潜在力を否定することはできない。中国チームには歴史的な厚みがあり、培った経験も豊富で、それはいずれも貴重な財産だ」と最強の地位はそう簡単に揺らぐものではないとしながらも、直面している課題を認識する重要性を指摘。「教科書的な模範的スタイルや同質化した単一の形では不十分で、早急に改善と向上が必要だ」と分析している。
記事では中国代表への提言として「新しいプレースタイルや新しい技術に対する研究、分析に力を入れ、『変則ラバー』を打ち破る有効な方法を探すべきだ。同時に、若い選手の育成に力を入れ、若い選手に国際的な試合の機会、鍛錬の場をもっとたくさん与えるべきだ。また、他の国々の優れた経験やトレーニング方法を参考にして、自身の技術、戦術を向上させていかねばならない」と意見している。
今夏パリ五輪でも金メダル候補筆頭に挙がるが、少なくとも現地メディアに慢心はない。「中国卓球が強敵に遭遇することはいいことでもある。卓球技術の刷新、発展には有益である。とにかく、中国卓球が直面する試練は越えられないものではない。肝心なのは、問題を意識し、現状を変えるために決心して行動することである」と力説していた。
(THE ANSWER編集部)