ライブBPで豪快に柵越え

　米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手が19日（日本時間20日）、米アリゾナ州グレンデールのキャンプ地で実戦形式の打撃練習「ライブBP」を行った。ド軍での“1号ホームラン”をかっ飛ばすなど注目を浴びたが、同僚たちもその打撃には興味津々の様子。打たれたJ.P.ファイアイライゼン投手は「だからあんなに遠くまで飛んだんだ」と対戦をジョーク交じりに振り返っている。

　実際に投手と対峙した大谷を、同僚たちも興味津々に見守っていた。

　捕手の後ろ側、防球ネット越しに水原一平通訳だけでなく、ドジャース選手たちも集結。前かがみになる選手もおり、合わせて10人以上が打撃に熱視線を送っていた。

　大谷はこの日、ファイアライゼンから強烈な打球をかっ飛ばし、見事に柵越え。これが移籍後の“1号”となった。米カリフォルニア州地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」のジャック・ハリス記者は、対戦後のファイアライゼンのコメントを自身のXで伝えている。

　多くの記者に囲まれたようで「ホームランを許すと、こうなるんだ」とジョークを飛ばした右腕。打たれたボールは速球で、「正直言うと、ちょうど真ん中だった。だからあんなに遠くまで飛んだんだ」と失投を逃さずとらえられたと脱帽している。

　スプリング・トレーニングで大谷はフリー打撃でも豪快なバッティングを披露。打球速度や飛距離で周囲のド肝を抜いていた。開幕まで残り1か月。右ひじの手術の影響で今季打者に専念するが、調整は順調のようだ。