日本女子が4戦とも3-0全勝でGL首位突破! 早田&張本&平野の五輪内定組でブラジル撃破、男女とも首位で五輪王手【世界卓球】
世界卓球団体戦(韓国・釜山)は19日、女子グループリーグ(GL)最終戦でチーム世界ランク2位の日本が同14位ブラジルに3-0で勝利を収め、首位突破を決めた。早田ひなが圧勝するなど活躍。日本はGL4戦とも3-0全勝で強さを見せつけた。男子もこの試合の前に首位通過。男女ともパリ五輪団体戦の出場権獲得に王手をかけた。決勝トーナメントは21日から行われる。
世界卓球団体戦、日本は男女ともGL首位突破
世界卓球団体戦(韓国・釜山)は19日、女子グループリーグ(GL)最終戦でチーム世界ランク2位の日本が同14位ブラジルに3-0で勝利を収め、首位突破を決めた。早田ひなが圧勝するなど活躍。日本はGL4戦とも3-0全勝で強さを見せつけた。男子もこの試合の前に首位通過。男女ともパリ五輪団体戦の出場権獲得に王手をかけた。決勝トーナメントは21日から行われる。
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日本は五輪内定者の3人でオーダーを組んだ。第1試合は世界ランク5位・早田が同87位の19歳ジュリア・タカハシと対戦。バックハンドでチャンスをつくり、強烈なフォアハンドで得点を奪うなどペースを握った。第1ゲーム(G)は11-5で先取。第2Gも11-4で奪うと、第3Gは4-2から連続スマッシュで得点を重ねた。高速バックハンドも炸裂。11-4で奪い、相手を寄せ付けなかった。
第2試合は世界同16位・張本美和が、同22位で相手エースの23歳ブルーナ・タカハシと対戦。第1Gは変則的なサーブに翻弄されるなど最大6点差をつけられた。デュースに持ち込み、11-10と逆転。12-10で奪いきると、小さくガッツポーズをつくった。第2Gは11-8で連取。第3Gは11-3と大差をつけた。
第3試合は同18位・平野美宇が同229位ブルーナ・アレシャンドレと対戦。右腕がなく、東京パラリンピック銀メダルの難敵だった。左腕一本で質の高いプレーを披露。第1Gは一進一退の攻防となったが、平野が7-6から強烈なフォアハンドで得点するなど連続ポイントで差を広げ、11-8で先取した。第2Gも11-3。第3Gも緩急のほか3球目攻撃などで攻め続け、11-5で取り切った。
今大会で8強入りすればパリ五輪団体戦の出場権を獲得。日本女子はルクセンブルク、イラン、南アフリカに全て3-0で1試合も取られることなく開幕3連勝していた。グループ首位突破で21日からの決勝トーナメントは2回戦(16強)からとなり、この日の勝利で五輪切符に王手。日本戦が3戦目だったブラジルは2勝1敗となった。
試合後の中継インタビューでは喜びを口にしつつ、次を見据えた。
早田「2番で張本選手がエースと当たるので、1番はここで取らないといけない。しっかり取れてよかったです。最初は相手の軌道、タイミングが合いづらいなと。途中から慣れてやりたいプレーができた。(インタビュワーの)水谷(隼)さんのようなプレーができたらなと思います(笑)。自分たちがやるべきことは変わらない。優勝の中にパリ五輪切符がある。優勝目指して頑張りたい」
張本「1ゲーム目の最初の方は相手が思い切ってプレーして、焦らず、1点、1点次のゲームに生かすことを考えてプレーできてよかったです。試合前は早田選手に『思い切って頑張って』と言われて、試合中は伊藤(美誠)選手から戦術面とかアドバイスしてくださって心強かったです。
(対中国に向けて)あまり隠しているようなことはしていないですけど、いつも通りどうやったら勝てるか考えてプレーしているので、これが自分かなと思います。(最後に)いつもたくさんの応援ありがとうございます。これからも優勝目指して一丸で頑張るので、応援よろしくお願いします」
平野「たくさん試合に出させてもらったことで、少しずついいところ悪いところが見えて少しずつ良くなっています。状態は段々よくなっている。もっと強い選手が来るので、もっと気を引き締めて臨みたい」
(THE ANSWER編集部)