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「中国が福原愛に使った不文律はなぜ消えた」 卓球界の暗黙ルール「11-0」回避を中国メディア分析

世界卓球団体戦(韓国・釜山)は18日に行われたグループリーグ第3戦で日本が南アフリカを3-0で下し、3連勝を飾ったが、この試合で木原美悠、平野美宇が「11-0」の完封を披露。1点を与えることが暗黙のルールとする文化もかつてはあり、ネット上ではさまざまな議論が起きた。今大会は17日にも2試合で「11-0」が誕生しており、卓球王国の中国メディアは不文律が形骸化した背景について分析している。

世界卓球に出場している平野美宇【写真:ロイター】
世界卓球に出場している平野美宇【写真:ロイター】

日本女子をはじめ今大会も続出している「11-0」完封勝ち

 世界卓球団体戦(韓国・釜山)は18日に行われたグループリーグ第3戦で日本が南アフリカを3-0で下し、3連勝を飾ったが、この試合で木原美悠、平野美宇が「11-0」の完封を披露。1点を与えることが暗黙のルールとする文化もかつてはあり、ネット上ではさまざまな議論が起きた。今大会は17日にも2試合で「11-0」が誕生しており、卓球王国の中国メディアは不文律が形骸化した背景について分析している。

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「世界卓球で一日に2つの『11-0』。張怡寧が福原愛に使った“不文律”はなぜなくなったのか」と題した分析記事を掲載したのは、中国メディア「上観新聞」。17日のグループリーグで中国女子と台湾男子の試合で格下相手に完封を演じたことに触れ、「卓球の世界ではかつて、11-0では相手選手の立場がなくなるので、11-0は何らかの形で回避した方がいいとの不文律があった。しかし、その後、手加減をしたのではかえって相手に失礼だとの意見も出て、見解は一致をみていない」と伝えた。

 記事では、2008年の北京五輪女子シングルスで当時の絶対女王・張怡寧(中国)が福原愛(日本)との試合で11-0を回避したことに言及。この試合を振り返って、張はその後に「11-0にはしないという不文律があるから、どうやって1点落とそうかと考え、最終的に『自殺(故意に失点)』した」と語ったコメントを紹介。「当時“大魔王”と呼ばれていた彼女も、総崩れになっている福原愛を見て、憐れみを感じたのだ」と紹介し、こうつづった。

「中国卓球は卓球界でも長い間、覇者としての地位にあり、11-0の回避はかつて『友好第一、試合第二』『独り勝ちはできない』という配慮から生まれた部分もあった。しかし、時は移り、このやり方にはすでに別の意見もある。『リードした選手は1点譲ることで集中力、緊張感が緩み、リードされている選手の立場から見れば、1点譲られることが打ち負かされた気持ち、挫折感が生まれる可能性もある。公平な立場に立ち、両者が自分の最高のものをできる限り出し尽くすべきだ』という意見だ」

 こうした現実的な意見から「11-0」回避が形骸化してきたことに言及。「現在では、11-0は卓球の試合で決して珍しいものではなくなった。ただ、依然として11-0は話題になる」とし、「卓球の競争が日増しに激しくなる中、相手の強さ、弱さに関わらず、誰もがどの1点もおろそかにせずに戦っている。中国チームは昨年の杭州アジア大会で数多くの11-0を出した」と例に出した。

 記事では「今回の世界卓球で、中国女子は初戦のインド戦で、誰もが予想しなかったような苦戦を強いられた。はっきり言って、どの試合も100%勝てる保証などないのに、相手に譲ることなど誰が考えられるだろうか。『11-0』は対戦する両者の実力の違いの結果であるとともに、勝者が見せる意気込み、迫力であって、メンツとは無関係のものである」と締めくくり、完封回避は公正なスポーツにおいて相応しくないと結論付けた。

(THE ANSWER編集部)





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