1人で1日7死球の被害「完全に馬鹿げてる」 衝撃の確率87.5%、ベンチから怒号飛んだ超異例の珍事
米国の大学野球で1人の選手が1日で7つも死球を受けたことが話題を呼んでいる。ベンチから怒号も飛んだという一部始終をMLB公式サイトが伝えた。
米国の大学野球でまさかの事態
米国の大学野球で1人の選手が1日で7つも死球を受けたことが話題を呼んでいる。ベンチから怒号も飛んだという一部始終をMLB公式サイトが伝えた。
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記事によると、まさかの珍事が起きたのは16日(日本時間17日)に行われたカリフォルニア州立大サクラメント校―ロヨラ・メリーマウント大の2024年シーズン開幕戦。ダブルヘッダーで行われたが、カリフォルニア州立大サクラメント校のマット・マシアンジェロ外野手が“被害”に遭ったという。
第1試合で3死球と受けると、第2試合はなんと4死球。8打席に立ち、その87.5%でデッドボールを受けたことになる。メジャーリーグにおけるア・リーグ、ナ・リーグを通じた最多は1試合3死球が複数、ダブルヘッダーで5死球が1904年に1度だけあるというが、今回の7死球というのは飛び抜けている。
映像を確認すると、左打席に立ったマシアンジェロは下半身を中心に次々とボールを当てられ、この日3つ目の死球になると思わず実況席も吹き出したが、4つ目の死球になるとベンチからとみられる怒号が飛んだ。しかし、本人は感情を表に出すことなく、淡々と一塁ベースに向かっていくだけだった。
マシアンジェロは「初戦で3つ目の死球を受けた後、その状況の不条理さに笑わずにはいられなかった」と自虐的に回顧。「スイングすることなく複数回一塁へ歩いていくなんて毎日あることじゃない。その瞬間の後になって、僕はこれが完全に馬鹿げていると気付いたかな。それ以降、不幸にもさらに4つのボールが僕に当たったけど、まあ出塁率が上昇したからよしとするかな」と努めて前向きに振り返ったという。
この日はチーム合計で11死球を受けたが、マシアンジェロは故意とは感じなかったという。「その(故意という)考えは一度も頭をよぎらなかった。どれも悪意のあるものだとは感じなかった。野球は戦略的なゲーム。最高の投手からでさえ、その場の勢いで投球が抜けていってしまうことがある」と気丈に振る舞った。
「1試合で2回以上死球を受けることも僕にとっては未知の領域だった。野球の要素の1つだと承知していることだけど、ここまでのレベルを経験するとは全く予期していなかったよ。間違いなく初めてのことだし、これが最後であってほしいね」と語ったという。
なお、試合は2連敗。マシアンジェロは計8打席で1打数無安打1打点1得点7死球だった。
(THE ANSWER編集部)