世界卓球で生まれた衝撃の番狂わせ 中国No.1撃破のインド155位に母国紙絶賛「歴史的価値の朝」
卓球の世界選手権団体戦が16日、韓国・釜山で開幕し、インドが優勝候補筆頭の中国相手に2-3のフルセットに持ち込む大健闘を見せた。第1試合では世界ランキング155位のアイヒカ・ムカルジーが同1位の孫穎莎に3-1で勝利。第2試合でも同49位のスリージャ・アクラが同2位の王芸迪にストレート勝ちするなど、番狂わせを見せた。インド地元紙も「信じられない(incredible)という言葉では全く足りない」と驚きを表現した。
世界卓球選手権・団体戦が開幕
卓球の世界選手権団体戦が16日、韓国・釜山で開幕し、インドが優勝候補筆頭の中国相手に2-3のフルセットに持ち込む大健闘を見せた。第1試合では世界ランキング155位のアイヒカ・ムカルジーが同1位の孫穎莎に3-1で勝利。第2試合でも同49位のスリージャ・アクラが同2位の王芸迪にストレート勝ちするなど、番狂わせを見せた。インド地元紙も「信じられない(incredible)という言葉では全く足りない」と驚きを表現した。
最終的には2-3で惜敗したものの、優勝候補筆頭の中国に冷や汗をかかせた。第1試合では世界ランク1位のエース孫を相手に、同155位のムカルジーがデュースの末に12-10で第1ゲームを先取。第2ゲームは2-11で落としたものの、第3ゲームを13-11、第4ゲームを11-6で連取し大金星をあげた。
第2試合は同4位の王曼昱に1-3で敗れたものの、第3試合では同2位の王芸迪に対し、同49位のアクラが3-0でストレート勝ち。ムカルジーに続くジャイアントキリングで世界を驚かせた。第4、5試合は1-3、0-3で連敗。卓球大国の意地を見せた中国に一歩及ばなかったが、格上相手に大健闘したインド代表を母国の地元紙も称賛した。
インド紙「インディアン・エクスプレス」は「卓球世界大会:アイヒカ・ムカルジーが世界1位の孫穎莎を呆然とさせる、スリージャ・アクラも2位の王芸迪を倒す」と題する記事を掲載。「釜山での金曜日の朝、アイヒカ・ムカルジーとスリージャ・アクラが、多くの人が予想もしなかったことを生み出した。信じられないという言葉では全く足りない」と2人の勝利を表現した。
同紙は「最終結果はさておき、この2つの番狂わせは、このスポーツにとって歴史的価値のある朝として刻まれた」とインド卓球界における重要性を強調。最終的に敗れはしたものの、「五輪出場権を懸けたこのトーナメントにおいて、インドにかなりのポジティブ要素をもたらした」とたたえている。
(THE ANSWER編集部)