女子バスケ日本歓喜の裏で…僅か1点差で五輪逃したハンガリー失望「言葉を見つけるのは難しい」
パリ五輪出場権を懸けた女子バスケットボールの世界最終予選・最終戦が11日にハンガリーのショプロンで行われ、世界ランク9位の日本代表は同5位カナダに86-82で勝ち、3大会連続の五輪出場を決めた。その2時間半後に行われたもう1試合では、同19位のハンガリーが同4位のスペインに一時22点差でリードしながらも72-73で逆転負け。わずか1点届かず、パリへの道が断たれた。FIBA公式は「言葉を見つけるのが本当に難しい。手の内にあったのに……」と失意に暮れるハンガリー選手のコメントを紹介している。
ハンガリーはあと一歩でパリ五輪出場権を逃す
パリ五輪出場権を懸けた女子バスケットボールの世界最終予選・最終戦が11日にハンガリーのショプロンで行われ、世界ランク9位の日本代表は同5位カナダに86-82で勝ち、3大会連続の五輪出場を決めた。その2時間半後に行われたもう1試合では、同19位のハンガリーが同4位のスペインに一時22点差でリードしながらも72-73で逆転負け。わずか1点届かず、パリへの道が断たれた。FIBA公式は「言葉を見つけるのが本当に難しい。手の内にあったのに……」と失意に暮れるハンガリー選手のコメントを紹介している。
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44年ぶりの五輪出場を願う本拠地の大声援が沈黙に変わった。ハンガリーは前半を終えて46-27でリード。第3クォーター(Q)でも先手を取り、最大22点差まで広げた。最終第4Qを迎えた時点でも64-50と14点差。しかし、ここからスペインの猛反撃を受けた。約3分間で一気に連続13失点。1点差に詰め寄られると、残り55秒でついに逆転を許し、そのまま逃げ切られた。
勝てば五輪出場権獲得、負ければパリ行きの道が断たれるという大事な一戦。あと一歩のところで敗れたハンガリー選手は失意に暮れた。FIBA公式サイトは「ハンガリーが22点差でリードしていたスペインに敗れ、五輪出場の夢が終わるドラマ」と題する記事を掲載。ハンガリーのフォワード、ビラグ・キスのコメントを紹介した。
先発として17分47秒に出場したキスはこの日、12得点3リバウンドを記録。「この試合の後で言葉を見つけるのは本当に難しいです。22点差でリードしていてそれは私たちの手の内にあったのに、1点差で負けてしまったんですから。とても辛くて、とても失望しています。コート上に全身全霊を捧げ、全てをやり切ったという感覚があります。しかし、私たちは敗れ、出場権を得ることはできませんでした」と悔しさを露わにした。
今大会は各グループ4チームが参加。総当たりのリーグ戦を行い、上位3チームに五輪出場権が与えられる。“死のグループ”とも評されたハンガリー会場では、最終戦の前の時点で全チームが1勝1敗で並んでいた。日本がカナダに勝利した時点で、直接対決の結果からスペインのパリ五輪行きが確定。ハンガリーは勝てばカナダを上回って出場権を獲得できたが、一歩及ばず涙を飲んだ。
(THE ANSWER編集部)