開幕戦のチケットが8分で売り切れるほどの注目

　米大リーグのドジャースに移籍した大谷翔平投手は4日、本拠地ドジャースタジアムで行われたファンフェスタに参加し、移籍後初めてファンとの交流を楽しんだ。この中で、昨年9月に受けた右ひじ手術からの順調な回復と、3月20日に韓国・ソウルで予定されている開幕戦には間に合いそうだと報告。これに韓国のメディアとファンが沸いている。

「朝鮮日報」は「大谷の出場は既成事実化」と報じ、「イルガンスポーツ」など複数紙が伝えている。

　今季のドジャースの開幕戦は、3月20日に韓国・ソウルでパドレスとの間で行われる。韓国内のみでスタートした開幕戦の前売りは、発売後わずか8分で売り切れるなど大きな社会現象となっている。パドレスには韓国人大リーガーのキム・ハソン内野手や今季韓国プロ野球のLGから移籍したコ・ウソク投手もいるが、これほどの話題になるのは韓国でも人気の大谷あってこそだ。

　ただ、右肘の回復具合によっては来韓しないのではないかという観測もあり、ファンをやきもきさせていた。この日、大谷はイベントの中で「打つ方はもうすぐ100になる。何ごともなければ開幕に間に合うんじゃないかなという手応えを感じています」と開幕戦の出場に自信を見せたことで、韓国側もすぐさま反応した形だ。

　韓国で大リーグの公式戦が行われるのは初めてのことで、「イルガンスポーツ」の記事は「歴史的な初のシリーズに、歴史的な選手が参加するのを期待していた韓国ファンとしては、大谷の参加可否が非常に重要だった」と伝えている。

　さらに大谷がこのオフ、10年総額7億ドル（約1014億円＝契約時）という史上最高額で契約したことを紹介し「米国はもちろん日本国内の反応も熱かった。しかも大谷の移籍に先立ちドジャースは開幕戦をソウル・高尺ドームで行うと予定していたのだから、大谷のドジャースでのデビューを目の前で見られるようになった韓国のファンの反応も当然熱い」と大歓迎の様子だ。