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チーム解散→練習生からB1デビュー 今季飛躍する26歳、宇都宮HCが明かす「使いたくなる」理由

負傷者が復帰しても「やることは変わらない」

 日本代表としても能力の高さを見せる比江島慎や、先述したニュービルの存在など、今の宇都宮にとって「個性」の強さは大きな要素ではある。その一方で、村岸のように若い選手たちが日頃の積み重ねをしっかりとコートで表現し、チームとしての一体感や厚みにつなげる。佐々HCの言葉からは、今季ここまで好調を維持するチーム内で、意識の変化が起きていることを窺わせる。

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「今年のチームとして最も大事にしているのは『勝つ時は全員で勝つ、勝った時にはみんなで喜ぶ』という部分で、そこにズレがあってはいけないはずです。チームが劣勢に立たされた時、出番が少ない選手が『我関せず』となるチームを経験したこともあるなかで、今の宇都宮は敗れてもみんなで悔しがるし、勝てばみんなが喜ぶ。もちろん、我慢している選手はいっぱいいるでしょう。でも、そこで我慢ができることが良いチームだと思うし、我慢している選手たちを起爆剤となれるように使うのも僕の仕事。全員で戦えていることが何よりも大事です」

 戦列を離れていたエドワーズは、1月30日にインジュアリーリストから抹消(31日の仙台89ERS戦で復帰)。帰化選手枠として12月から期限付き移籍で加入していたエドワード・モリスの退団も併せて発表されており、選手を入れ替えながら徐々にチームとして完全体を取り戻そうとする動きも見られる。だからこそ、佐々HCが言葉にした「チーム全員での戦いぶり」が改めて試され、村岸のようなプレーヤーが変わらずにコート上でハードワークを貫く必要がある。「怪我人が戻ってこようとも、やることは変わらない」と村岸自身も口にしており、その言葉通りのプレーが後半戦の宇都宮を救っていくはずだ。

(荒 大 / Masaru Ara)


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