「被災者へ一方的に想いをぶつけるのも失礼」 石川県本拠地の女子バレー・PFU主将の感謝と葛藤
バレーボールのV1リーグ女子レギュラーラウンドが27日、東京・大田区総合体育館などで行われ、今季9位のPFUブルーキャッツは同4位のNECレッドロケッツに0-3(25-27、19-25、25-27)でストレート負けした。石川・かほく市に本拠地を置くPFU。能登半島地震の被災地へ想いを届けるため、「がんばろう能登、がんばろう石川」と書かれた腕章をつけてプレーした。地元と希望を共有したい一方、葛藤を抱えながらコートに立っている。
バレーボールV1リーグ
バレーボールのV1リーグ女子レギュラーラウンドが27日、東京・大田区総合体育館などで行われ、今季9位のPFUブルーキャッツは同4位のNECレッドロケッツに0-3(25-27、19-25、25-27)でストレート負けした。石川・かほく市に本拠地を置くPFU。能登半島地震の被災地へ想いを届けるため、「がんばろう能登、がんばろう石川」と書かれた腕章をつけてプレーした。地元と希望を共有したい一方、葛藤を抱えながらコートに立っている。
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昨季ファイナルステージ女王に必死でくらいついた。PFUは第1セット(S)開始から4連続失点。それでも2度の4連続ポイントで逆転した。最大5点差をつけて勢いに乗る。しかし、日本代表・古賀紗理那らを擁するNECの地力の高さを味わう展開に。第1、3セットはデュースに持ち込んだものの、奪いきれなかった。
前週から「がんばろう能登、がんばろう石川」のメッセージを腕に巻いてプレー。元日以降、かほく市に本拠地を置くチームも避難を余儀なくされた。体育館の停電や断水も経験。難しいメンタルの中、前週は震災後初めてホームゲームが開催された。バレーと真摯に向き合い、全力でプレーする。今、できることを全うしているが、主将の高相みな実は葛藤を口にした。
「やはり自分たちに今できるのは、バレーボールを通して元気を与えることですが、私たちが『元気を与える』というのを口にできないくらい非常に苦しい状況も重なっている。これをつけている想いも、被災者の方々に自分たちが一方的にぶつけるのもたぶん失礼なんだと思います。でも、自分たちを通して支援の輪が広がっていけば凄く嬉しいです。
バレーボール教室をした子どもたちも被災しました。その子たちが『もう一度バレーボールをしよう』『私たちも頑張りたい』という想いになってくれれば、私たちの想いも届いているということなのかなと。私たちができることをこれからも精一杯全うしていければと思います」