辰吉丈一郎、次男・寿以輝の判定勝ちに超辛口「攻撃が単調すぎ。左が少なすぎ」 拳を痛めても「倒すのがプロ」
ボクシングの54.5キロ契約8回戦が23日、エディオンアリーナ大阪で行われ、辰吉寿以輝(じゅいき・大阪帝拳)が日本バンタム級10位・与那覇勇気(真正)に2-0(77-75×2、76-76)で判定勝ちした。父は元WBC世界バンタム級王者・辰吉丈一郎。次男の一戦をリングサイドで見守った父は「攻撃が単調すぎ。ジャブが少なすぎ。左が少なすぎ。あんな左はいらん」と辛口評価した。戦績は27歳の寿以輝が15勝(10KO)1分け、32歳の与那覇が12勝(8KO)6敗1分け。
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ボクシングの54.5キロ契約8回戦が23日、エディオンアリーナ大阪で行われ、辰吉寿以輝(じゅいき・大阪帝拳)が日本バンタム級10位・与那覇勇気(真正)に2-0(77-75×2、76-76)で判定勝ちした。父は元WBC世界バンタム級王者・辰吉丈一郎。次男の一戦をリングサイドで見守った父は「攻撃が単調すぎ。ジャブが少なすぎ。左が少なすぎ。あんな左はいらん」と辛口評価した。戦績は27歳の寿以輝が15勝(10KO)1分け、32歳の与那覇が12勝(8KO)6敗1分け。
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スピードで上回る寿以輝は序盤、左のフック、ボディーなどのコンビネーションで攻め立てた。強打の相手に圧力をかけられる場面もあったが、4回に左フックから猛連打。終盤は拳を振り回す相手に手を焼いたが、なんとか僅差で勝ち切った。
リング上では「倒して勝ちたかったけど」と試合中に左拳を痛めたことを告白。「相手が良い選手でした。試合できてよかった」と振り返り、「(拳は)メシ食ったら治ります」とおどけた。父については「どうせ文句ばっか言う。とりあえず対応しときます」と会場を笑わせた。
父・丈一郎は「よかったんちゃう?」としながらも「攻撃が単調すぎ。ジャブが少なすぎ。左が少なすぎ。あんな左はいらん。手打ちかなんか知らんけど」と厳しい評価。左拳を痛めたことにはこう語った。
「それは(試合中に)わかったよ。わかるけど、痛めたから(判定に)なったとかじゃない。俺かて何回も試合中に骨折ってえらいことになっとる。それでも倒すのがプロ。痛めたけど、手数が少ない。どう対処するか。攻撃が最大の防御は言うけどな」
良かった点については「パンチの返しは悪くなかった。痛めてもわからんようにやるのはプロらしい」と労い。今後については「拳の痛め度合いによるけど、拳はなかなか治らんのよな。自分もよくわかる。俺も今も割れたまんまやもん」と心配しつつ、日本タイトル戦などについては「今の状態じゃ笑われる。誰も相手してくれん。興行が成り立たん」と愛ある厳しさを見せた。
2015年4月にプロデビューした寿以輝は13連勝したが、20年11月に3回負傷引き分け。日本ランクから外れていたが、与那覇に勝てば復帰の可能性も見えてくるところだった。今後については「今年はしっかり何かのタイトルを獲れるように頑張ります」とリングで誓った。
この試合は11月予定だったが、他の試合に負傷選手が出て延期になっていた。与那覇は昨年4月に那須川天心(帝拳)のデビュー戦で判定負け。日本バンタム級2位から一時は11位まで転落したが、8月の再起戦で勝利していた。
(THE ANSWER編集部)