那須川天心、14秒睨み合いで「俺のペース」 初KOへファンに要求「倒してくれという念を送ってほしい」
ボクシングの日本スーパーバンタム級7位・那須川天心(帝拳)が23日、エディオンアリーナ大阪でボクシング転向3戦目として121ポンド(約54.89キロ)契約8回戦に臨み、ルイス・ロブレス(メキシコ)と対戦する。22日は大阪市内のホテルで前日計量が行われ、那須川は54.8キロ、ロブレスは54.2キロだった。戦績は25歳の那須川が2勝(0KO)、25歳のロブレスが15勝(5KO)2敗1分け。
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ボクシングの日本スーパーバンタム級7位・那須川天心(帝拳)が23日、エディオンアリーナ大阪でボクシング転向3戦目として121ポンド(約54.89キロ)契約8回戦に臨み、ルイス・ロブレス(メキシコ)と対戦する。22日は大阪市内のホテルで前日計量が行われ、那須川は54.8キロ、ロブレスは54.2キロだった。戦績は25歳の那須川が2勝(0KO)、25歳のロブレスが15勝(5KO)2敗1分け。
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金髪の那須川は黒のパンツで計量台へ。余裕を持ってクリアすると、両手を広げてポーズを取った。恒例のフェースオフでは黒いキャップを後ろに被り、ファイティングポーズを取りながら14秒睨み合い。終了後にはいつもはやらないグータッチを自ら求め、無数のフラッシュの中、高揚感をにじませた。
計量後は明るい笑顔で取材に対応。「体重づくりはキック時代と変わらない。50回くらいやってきたので、体重をつくるのは当たり前。いつもより楽でした」と振り返り、こう続けた。
「脂肪を削ってやってきた。水抜きに頼らない。(ロブレスは)仕上がっているけど、体で戦うわけではない。自分のペースがあると思うし、しっかり準備してきた印象。(フェースオフは)1、2試合目は僕の中で好戦的で『クッ!』って感じ。今回はそういう感じではない。まずは相手の好きにさせるイメージでやりました。『この選手と試合できて嬉しい』と思ってもらえるように念を送っておきました(笑)。自分から仕掛けていく。(試合前から)俺のペースです」
那須川はキックボクシング時代、減量期ではない期間の体重は63~65キロだったが、昨年4月のボクシングデビュー戦前は61キロほどに。22年秋の本格転向から1年以上が経った現在は60キロ強。脚が細く、上半身が逆三角形になるボクサー体型にさらに近づいた。
デビュー戦はスーパーバンタム級(55.3キロ以下)6回戦。9月の2戦目は対戦相手の直前変更の影響もあり、最終的には123ポンド(55.79キロ以下)契約8回戦に設定された。今回は転向後最軽量だ。
過去2戦は判定勝ち。特に2戦目は試合中に左手を骨折するなど、KO宣言しただけに不完全燃焼だった。転向3戦目ながらWBAとWBOで世界バンタム級14位のロブレスを相手に迎え、自身初の世界ランカーとの試合。セミファイナルとして行われ、転向後初のKO勝ちが期待される。
「応援してくれる人もいるし、負けろって思っている人もいるかもしれないけど、『頼むから倒してくれ』っていう念を送ってほしい。最後は自分との闘い。『任せろ』って思います。格闘技は勝つか負けるか。生きるか死ぬかの闘い。それを体験できるのが格闘技。そこを見てほしい。世界タイトルマッチが2試合あって、戦争中のウクライナから来ている王者もいる。いろんな想いを持った人がいるので、そのぶつかり合いを見てほしい」
興行は「Prime Video presents Live Boxing」の第6弾として開催される。メインイベントのWBA&WBC世界ライトフライ級(48.9キロ以下)タイトルマッチ12回戦は、2団体統一王者・寺地拳四朗(BMB)が48.7キロ、元WBA正規王者のWBA1位&WBC2位カルロス・カニサレス(ベネズエラ)が48.8キロで一発パスした。
WBA世界フライ級(50.8キロ以下)タイトルマッチ12回戦は、世界初挑戦の同級1位・ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)が50.8キロ、6度防衛中の王者アルテム・ダラキアン(ウクライナ)が50.4キロで一発クリア。54.5キロ契約8回戦の与那覇勇気(真正)は54.4キロ、辰吉寿以輝(大阪帝拳)は54.2キロで一発パスした。
(THE ANSWER編集部)