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桐生祥秀、予選10秒16 向かい風好タイムに観衆どよめき、決勝で9秒台なるか

陸上の織田記念(エディオンスタジアム広島)は29日、男子100メートルに桐生祥秀(東洋大)が予選3組に出場。向かい風0.3メートルで10秒16をマークした。1着で決勝に進み、日本人初の9秒台に期待がかかる。

織田記念男子100m予選、向かい風0.3メートルで10秒16マーク

 陸上の織田記念(エディオンスタジアム広島)は29日、男子100メートルに桐生祥秀(東洋大)が予選3組に出場。向かい風0.3メートルで10秒16をマークした。1着で決勝に進み、日本人初の9秒台に期待がかかる。

 トップで100メートルを駆け抜け、タイムが計時されると、歴史的瞬間をひと目見ようと駆けつけた大観衆からどよめきが起きた。相性のいいトラックでの走りだが「どこのトラックでも変わらない。そこに合わせて走るだけ」と振り返った。

 高3当時、日本歴代2位の10秒01をマークし、日本中に衝撃を与えた思い出の地。以来、自己ベストを更新できず、前日会見では「この大会があったから陸上人生が変わった。同じ4月29日に出してから4年、ずっと出せていないので、ここで自己ベストを出したい」と9秒台に意欲を見せていた。

 3月の今季初戦(豪州・キャンベラ)は10秒04、国内初戦となった23日の出雲陸上では向かい風0.5メートルながら10秒08をマーク。伊東浩司が98年に10秒00を出してから19年間破ることのできなかった夢の9秒台へ、決勝で挑戦する。

【了】

ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer


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