世界王者候補ロブレスをKOへ 那須川天心担当の粟生トレーナー自信「ここでちょっと挫折をね」
ボクシングの那須川天心(帝拳)は23日、エディオンアリーナ大阪でボクシング転向3戦目として121ポンド(約54.89キロ)契約8回戦に臨み、ルイス・ロブレス(メキシコ)と対戦する。18日は都内の帝拳ジムでロブレスが練習を公開。視察した那須川陣営の粟生隆寛トレーナーは、KO勝ちに自信を見せた。戦績は25歳の那須川が2勝、25歳のロブレスが15勝(5KO)2敗1分け。興行はAmazon プライム・ビデオで生配信される。
那須川天心ボクサー3戦目の相手ロブレスが練習公開
ボクシングの那須川天心(帝拳)は23日、エディオンアリーナ大阪でボクシング転向3戦目として121ポンド(約54.89キロ)契約8回戦に臨み、ルイス・ロブレス(メキシコ)と対戦する。18日は都内の帝拳ジムでロブレスが練習を公開。視察した那須川陣営の粟生隆寛トレーナーは、KO勝ちに自信を見せた。戦績は25歳の那須川が2勝、25歳のロブレスが15勝(5KO)2敗1分け。興行はAmazon プライム・ビデオで生配信される。
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ロブレスはシャドー、ミット打ち、サンドバッグを軽めに披露。日本の報道陣を前に10分弱の練習にとどめた。武器は「テクニックだ。特にディフェンス」と胸を張る様子。視察した元世界2階級制覇王者・粟生トレーナーは「試合の映像と練習では違いますね。ミット打ちでパンチの回転が速いけど、試合はそううまくいきません。実際に見た映像では速いパンチを打っていなかった」と印象を明かした。
ロブレスはWBAとWBOで世界バンタム級14位。好戦的なスタイルのため、ボクサー転向後初のKOがほしい那須川が前に出れば、打ち合いになることが予想される。粟生トレーナーはロブレスについて「パワーは感じない」と説明。身長165センチ、リーチ173センチと身長のわりにリーチが長めだが、「天心は身長165センチ、リーチ176センチ。全く気にならないです」とした。
「天心も短い距離で戦えるようになった。でも、ベースは遠い距離でやりながら、いかに中間距離をキープしながらやるか。天心も1発はある。先日(の公開練習を)見てくださってわかると思いますが、あの追い詰め方を出せればそこ(KO勝ち)に繋がるのでは」
那須川は10日の公開練習で「“KOする詐欺”はやめる」とコメント。KO勝ちへの意欲を見せ、スパーリングでは好戦的に圧力をかける姿を印象付けていた。16日に練習を打ち上げ。粟生トレーナーは「状態はめちゃくちゃいい」と太鼓判を押した。現在はジムで軽めに動き、体重のコントロールなど最終調整に入っているという。
ロブレスは6年前から84歳の名伯楽イグナシオ・“ナチョ”・ベリスタイン・トレーナーに師事。この日は同トレーナーも会見に出席し、「これまで29人の世界王者を育てた。私が死ぬ前に30人目の世界王者を育てたい」と話した。元世界6階級制覇王者オスカー・デラホーヤなどを指導した名伯楽。現在の教え子で世界王者の有力候補の一人がロブレスだという。
39歳の粟生トレーナーは、プロデビュー前の19歳の時にメキシコ修行。ベリスタイン氏に見てもらい、関係者を通じて「将来、世界王者になる」と期待の言葉をもらったという。「当時は嬉しかったですね」と自信に繋がったが、対戦相手となれば別。「ロブレスは世界王者になる選手かもしれないけど、ここでちょっと挫折をね。(負けて)この試合をバネにしてもらえれば」と勝利を譲らない姿勢を見せた。
(THE ANSWER編集部)