全豪テニス会場の設備に相次ぐ批判 選手怒り露わ、酔っ払い客に邪魔され「心かき乱されたわ」
テニスの4大大会開幕戦・全豪オープンの会場に設置された設備が選手から不評を買っている。英紙「The i」が「テニススターが全豪オープンでの酔っ払いファンの“心をかき乱す”行動を非難」との見出しで記事を掲載した。
会場に隣接したバーの騒音や酔っ払い客に選手たちから不満噴出
テニスの4大大会開幕戦・全豪オープンの会場に設置された設備が選手から不評を買っている。英紙「The i」が「テニススターが全豪オープンでの酔っ払いファンの“心をかき乱す”行動を非難」との見出しで記事を掲載した。
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問題になっているのは第6コート近くに建てられた2階建てのバー。試合中、バーの音楽は小さい音量で流されているものの、ファンはコートから数メートルの距離にあるバーを自由に行き来できる設計になっているという。午後6時に始まった女子シングルス2回戦でパウラ・バドサ(スペイン)にストレートで敗れたアナスタシア・パブリュチェンコワ(ロシア)が不満を訴えたという。
パブリュチェンコワは「非常にうるさく、レストランにいるようなもの。人々は話しながら飲み食いをしている。彼らが試合を見ているかどうかすら分からない」と話したという。さらに、実例も紹介。「酔っぱらっていたんだと思うけど、数人の男が(私に向かって)叫び、猫の鳴きまねをし始めた。たぶん、私の足にこのタトゥー(meow=猫の鳴き声を表すもの)があるからだと思う。もしくはただお酒を飲んでいたからか。本当にあれは心をかき乱すものだった」と怒りを露わにした。
酔っ払い客に集中を乱され、「正直言って、素敵なものじゃないわね。試合の開始時から本当にイライラさせられた。私は屋外のコートでプレーすることには何の問題もないけど、この騒音とこのコートに関しては特別よ」と訴えた。
記事によると、主催者側は昨年10月に「これはすぐに『パーティーコート』として知られるようになるだろう。そして、これは私たちが将来的にさらに拡大したいモデルだ」と話していたが、選手としてパブリュチェンコワは「私は実のところ試合中に『この背景にあるアイデアは一体何なの?』と考えていた」といい、コートにバーのスペースを隣接させるアイデアが理解できない様子だ。
「もちろんファンにとってはとても楽しいかもしれない。でも、テニスはある意味特別なスポーツ。飲食したり、歩き回ったりできる野球やバスケットボールなどのスポーツとは違う。全く違う。ある意味、とても静かなもの。だから、非常に居心地が悪かった」とパブリュチェンコワ。
勝ったバドサすらも「そこで2試合やったが、とても騒々しく、うるさかった。そこで集中するのは少し難しかった」「とても快適なものとは言えない。チームから私に何か言いたい時や、私から彼らに何か話したい時でも、チームの声が聞こえなかった。これが将来的にうまくいくものかどうか分からない」と苦言を呈したという。ほかにも同様の声を上げる選手がおり、波紋が広がりそうだ。
(THE ANSWER編集部)