アジアカップ

　サッカー・アジアカップ（杯）のグループステージが14日、カタールのアルトゥマーマで行われ、世界ランク17位・日本は同94位ベトナムに4-2で白星発進した。一時リードを奪ったベトナムを率いたのは、かつて日本代表監督を務めたフィリップ・トルシエ氏。格上に番狂わせとはならなかったものの、「今日の試合に満足している」と善戦を評価した。「警告がなかった」と決勝トーナメント進出を見据えている。

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　日本が前半11分、MF南野拓実のゴールで先制したわずか5分後だった。ベトナムはCKからMFグエン・ディン・バックが頭で合わせて同点に。さらに同33分にもFKのこぼれ球をFWファム・トゥアン・ハイが押し込み、一時リードを奪った。前半終了間際に2-3と逆転され、番狂わせとはならなかったが、格上の日本に対して健闘した。

　ベトナムを率いたのは、1998年から2002年日韓ワールドカップまで日本代表を指揮したトルシエ監督。ベトナムメディア「Vnエクスプレス」国際版は、「日本に敗戦してもベトナムのトルシエ監督はポジティブなまま」と題して記事を掲載した。かつて「赤鬼」と呼ばれた指揮官はこう語っている。

「今日の試合に満足している。ランキングやフォームについて言えば、日本は偽りなく、私たちが立ち向かわなくてはならなかった巨人だ。最初の数分間、私たちの選手は対戦相手から来るプレッシャーに少し困惑し、圧倒されていた。残りの時間は、選手たちは改善し、戦術にうまく従い、最後まで意志を強く保ち続けた。要するに、私は今日のチームのパフォーマンスに非常に満足している」