60歳「還暦」の女子卓球選手、41歳年下の世界ランカーを撃破 中国仰天「最大のダークホース」
卓球のWTTスターコンテンダードーハ2024は11日、女子シングルス2回戦で60歳の倪夏蓮(ニー・シャーリエン、ルクセンブルク)が世界ランク19位の19歳クアイマン(中国)と対戦。3-2(11-2、5-11、11-7、6-11、11-6)で勝利した。日本で言えば「還暦」にあたるが未だに第一線で活躍。中国メディア「新京報」はこの試合を「年齢差41歳の対戦。60歳の倪夏蓮が中国の新星を破る」との見出しで報じている。
倪夏蓮が19歳の世界ランカーに勝利
卓球のWTTスターコンテンダードーハ2024は11日、女子シングルス2回戦で60歳の倪夏蓮(ニー・シャーリエン、ルクセンブルク)が世界ランク19位の19歳クアイマン(中国)と対戦。3-2(11-2、5-11、11-7、6-11、11-6)で勝利した。日本で言えば「還暦」にあたるが未だに第一線で活躍。中国メディア「新京報」はこの試合を「年齢差41歳の対戦。60歳の倪夏蓮が中国の新星を破る」との見出しで報じている。
60歳ながら世界ランキング46位の実力を維持する倪夏蓮。記事で「ベスト16で最大のダークホースとなった」と報じられたように、卓球王国・中国で期待される19歳を打ち破ったことで驚きを呼んだ。倪夏蓮は1963年7月生まれ、クアイマンは2004年2月生まれで、年齢差は驚きの41歳だった。
倪夏蓮は中国生まれで、同国代表として世界卓球は1983年東京大会に初出場。女子団体、混合ダブルスで優勝し、女子ダブルスは銅メダルに輝いた。89年にドイツへ渡り、翌年からルクセンブルクへ。男子リーグでプレーした。以降はルクセンブルク代表として2000年シドニーで五輪初出場。58歳で5度目の出場となった2021年の東京五輪では、卓球選手として史上最年長出場だった。
昨年7月のWTTフィーダーハビージョフでは女子シングルスで初優勝を果たすなど、年齢を感じさせない活躍ぶりを見せている。卓球王国・中国のファンからもネット上で「試合に勝った後、倪夏蓮は年若い相手に対してお辞儀をしていた。こういうところが彼女の称賛すべきところだと思う」「これ、どういうこと?」「どうやってコンディションを保っているのだろう」「60歳が大爆発」「何を偉大というか、あなたが説明している」などと称賛の声が続出していた。
中国メディア「新浪卓球」の記事内では、倪夏蓮のインタビュー動画も公開されており「勝てるとは思っていませんでした。私にとっても大きな驚きです」とビックリ。「私はこの年齢ですから、どんな試練にでも耐えることができます。私は試合をする機会をとても大切にしています。みなさんに、いい試合をお見せしたいと願っています」などとコメントしている。3回戦では世界ランク2位の王芸迪(中国)に1-3で敗れたが、戦いぶりが人々の心を打っていた。
(THE ANSWER編集部)