本田真凜の引退を伸ばした「罪悪感」 16歳で知った真のスケート愛 「絶対出続ける」貫いた6年
フィギュアスケートの2016年世界ジュニア選手権女王・本田真凜(JAL)が11日、都内で現役引退会見を開いた。競技者としてのスケート人生にピリオドを打ち、今後はプロスケーターとしてアイスショーなどに出演することを示唆。16歳でスケートから離れることも過去に考えたことがあると明かし、22歳まで競技を続けた裏には兄・太一さんの影響もあったと語った。
都内で引退会見、プロ転向へ「今後も滑り続けていきたい」
フィギュアスケートの2016年世界ジュニア選手権女王・本田真凜(JAL)が11日、都内で現役引退会見を開いた。競技者としてのスケート人生にピリオドを打ち、今後はプロスケーターとしてアイスショーなどに出演することを示唆。16歳でスケートから離れることも過去に考えたことがあると明かし、22歳まで競技を続けた裏には兄・太一さんの影響もあったと語った。
明大4年の本田は、昨年12月の全日本選手権が競技者として最後の演技になった。9年連続のエントリー。右骨盤痛を抱えながらも強行出場して演技を完遂した。「自分の中で特別」と語る全日本の舞台で、フリーには進めなかったが万雷の拍手を浴びた。
2歳から始めたスケートを今、心から愛している。ただ、幼い頃は習い事の一つに過ぎず、いつやめてもいいという感覚もあった。「10歳くらいの時は16歳になったタイミングでスケートをやめて、もっと好きなものをいっぱい食べたいし、好きなことをたくさんしたいと思っていた」。実際に16歳になって迎えた年末に、初めて自分の意思でスケートを休んだ。
そこで沸き上がってきたのは「罪悪感。練習を早くしなきゃ」。スケートのない生活は考えられなかった。結局休んだのは4日間だけ。すぐに練習を再開していたという。
兄の太一さんも7度の全日本選手権出場、2度のインカレ団体優勝を経験した実力者。真凜と同じく、関大4年時の22歳で競技生活から引退している。
「兄の太一が引退の年、今の私と同じ年になった時に、最後の試合で最高の笑顔でやり切った表情で終わっているのを見て、私もここまでやりたいなと思いましたし、それまで絶対に全日本に出続けるんだという気持ちになった」
当初考えていた16歳から、6年長く続けた。「皆さんが見たいなと思ってくださっている限り、今後も滑り続けていきたいと思いますし、例え表に出なくなってきたとしても、私はどこかでスケートを滑り続けているんじゃないかなと思います」。競技からは離れるが、大好きなリンクにはまだまだ立ち続ける。
(THE ANSWER編集部)