大谷、山本にカーショーが加わればまさに“スーパーチーム”

　米大リーグで今オフ、最も大きな補強攻勢に出ているのがドジャースだ。大谷翔平投手を10年総額7億ドル（約1014億円）、山本由伸投手を12年総額3億2500万ドル（約463億円）という巨額で獲得し、さらなる補強も噂されている。ここで注目されるのが、チーム一筋に通算210勝を挙げているクレイトン・カーショー投手だ。現在フリーエージェントとなっているレジェンド左腕に、米メディアからは残留を熱望する声が上がっている。

　米スポーツ専門局「CBSスポーツ」のマイク・アレクシア記者は、今季の大リーグを展望する記事の中で「ロサンゼルスにスーパーチーム？」と題して、チームを取り巻く状況を解説している。

　記事は「ドジャースはオフシーズンの2人の最高のFAであるオオタニとヤマモトを加え、タイラー・グラスノーをトレードで獲得した。これでも彼らはまだ終わっていないだろう。これら3人はベッツ、フリーマンら2023年に100勝を挙げたロースターに加入する」と、他球団もうらやむ補強を伝えている。

　一方で「これほどの金額をFAで使い、このロースターを構築すれば、ワールドシリーズ制覇以外は失敗だと言えるだろう。ドジャースは一年中注目されるチームになる」と、チームに課される高いハードルにも言及した。

　そこで必要なのが、カーショーの残留だという。「将来の殿堂入り左腕は、現在FAで肩の手術により来季の大部分を欠場予定。出身地のレンジャーズが脅威だが、個人的にはカーショーにはドジャースに留まって欲しい」と熱弁をふるっている。キャリア内での移籍が当然となっている球界で「1球団のレジェンドになるのはとてもクールだ」と、生涯ドジャースで終えることを望んでいる。

　さらに、カーショーは大リーグ史上21人目の通算3000奪三振まであと56に迫っていることを紹介し「記録は射程圏内だ」とドジャーブルーのユニホームでの達成を願っていた。