井上尚弥冠大会Vで賞金1000万円! 日本王者・堤聖也が血染めの死闘制す「待ってろ世界!」
優勝賞金1000万円の「バンタム級モンスタートーナメント」決勝10回戦が26日、東京・有明アリーナで行われ、日本同級王者・堤聖也(角海老宝石)が挑戦者の同級3位・穴口一輝(真正)に3-0で判定勝ちし、4度目の防衛に成功した。井上尚弥戦の前座で血染めの死闘。満員の会場は大興奮に包まれた。戦績は28歳の堤が10勝(7KO)2分、23歳の穴口が6勝(2KO)1敗。
バンタム級モンスタートーナメント決勝
優勝賞金1000万円の「バンタム級モンスタートーナメント」決勝10回戦が26日、東京・有明アリーナで行われ、日本同級王者・堤聖也(角海老宝石)が挑戦者の同級3位・穴口一輝(真正)に3-0で判定勝ちし、4度目の防衛に成功した。井上尚弥戦の前座で血染めの死闘。満員の会場は大興奮に包まれた。戦績は28歳の堤が10勝(7KO)2分、23歳の穴口が6勝(2KO)1敗。
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両者の拳が激しく交錯した。序盤は穴口が左カウンターをモロに着弾させた。3回にはヒッティングで堤が流血。しかし、王者は4回に左ストレートを伸ばし、追撃のパンチをまとめてダウンを奪った。井上目当てで集まった満員のファンも喝采。5回は開始から接近戦を展開し、打ち合った。7回にも堤がダウンを奪取。だが、再開後は穴口も引かず、打撃戦は続いた。
終盤は血染めの死闘。堤がまたも一発を入れ、ロープを背負わせた。絶好機と見るや仕留めにかかる。穴口は朦朧としながらゆっくりと3度目のダウン。それでも立ち上がり、会場はどよめいた。最終10回に突入し、会場のボルテージは最高潮。残り15秒を切り、堤の左フックで4度目のダウンを奪った。穴口はまたも立ち上がってファイティングポーズ。判定決着にもつれたが、名勝負に観客は惜しみない拍手を送った。2人はリング上で抱き合い、激闘を称え合った。
リング上でマイクを握った堤は「穴口選手の気持ちの強さを試合中に凄く感じた。それがあったからこそ、お客さんを盛り上げる試合ができたと思っている。穴口選手にも本当に感謝しています。ありがとうございました!」と死闘を演じたライバルを称えた。
賞金1000万円の使い道について尋ねられると、「ヴィンテージの古着が大好き。1000万円入ると思って、試合前に200万円ぐらい古着を買っちゃった。ちゃんと取り戻せて良かったです」と笑わせた。
主要4団体で世界ランクしている堤は、近い将来の世界挑戦を目指している。「堤聖也、来年テッペン取ります! 待ってろ世界!」と力強く宣言。激闘に酔いしれた観客からは大きな声援が送られた。
同トーナメントは「井上尚弥4団体統一記念杯」として、昨年12月に同級4団体統一を果たした井上の愛称・モンスターが冠となっている。主催は井上が所属する大橋ジム。5月に1回戦、8月に準決勝が行われた。穴口は1回戦から、日本王者の堤は準決勝から登場。ともに決勝にたどり着いた。
(THE ANSWER編集部)