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大谷翔平と山本由伸が加わるドジャースは日本の“国民球団” 韓国紙が指摘する「新たな市場」

米大リーグのドジャースはこのオフ、補強戦線で台風の目となっている。大谷翔平投手を10年総額7億ドル(約1014億円)の巨額を投じて獲得し、ポスティングシステムを利用しての米球界移籍を目指した山本由伸投手も12年総額3億2500万ドル(約463億円)で獲得と報じられている。ここから見えるのは、日本市場を重視したマーケティング戦略だ。来季の開幕戦が行われる韓国のメディアが指摘している。

ドジャースの大谷翔平【写真:ロイター】
ドジャースの大谷翔平【写真:ロイター】

巨額の投資を支えるためには新たな市場が必要…日本に注目

 米大リーグのドジャースはこのオフ、補強戦線で台風の目となっている。大谷翔平投手を10年総額7億ドル(約1014億円)の巨額を投じて獲得し、ポスティングシステムを利用しての米球界移籍を目指した山本由伸投手も12年総額3億2500万ドル(約463億円)で獲得と報じられている。ここから見えるのは、日本市場を重視したマーケティング戦略だ。来季の開幕戦が行われる韓国のメディアが指摘している。

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 韓国紙「イルガンスポーツ」は「恐竜球団ドジャースが日本国民を青く染め上げる…妥協なき親日路線」という記事を掲載。その中で今オフ、タイラー・グラスノー投手との5年契約を含め選手補強に投資したお金が12億1000万ドル(約1722億円)に達するとしている。

 ドジャースは大リーグを代表する「恐竜球団」であり、今季本拠地での観客動員が383万7079人に達し圧倒的なメジャー1位だったこと、2013年から無観客だった2020年を除き1位を続けていること、さらに2013年に結んだ中継契約も25年最大80億ドル(約1兆1400億円)と巨額であると指摘した。

 その上で大谷や山本への巨額の投資は、「事業規模をさらに育てたいからだ」としている。世界最大の北米スポーツ市場も「最近ハッキリとした限界にぶつかっている」とし、その上で新たな市場と見初めたのが日本だというのだ。記事は「日本市場を突破口と判断した可能性が大きい」として「1億2000万人の人口を持つ日本のGDPは、LA市場の6倍規模。NBAも中国市場を通じて莫大な収益を生んだ前例がある」とした。

 15日に行われた大谷の入団会見で、ドジャースのアンドリュー・フリードマン編成本部長が「私たちの目標の1つは、日本の野球ファンにドジャースの青いユニホームを着せるようにすること」と発言したことを「野心を表した」と表現。地元紙「LAタイムズ」が大谷の入団を1面で伝える際に「SHO BUSINESS」との見出しを打ったのも「日本の国民的スターである彼を見て、いくつかの日本企業が球団に広告費を払うからだ。ここにNPBの代表的スターの山本が加わり、日本のメディアはドジャースだけに注目している」と解説した。

 さらに「野茂英雄とパク・チャンホがプレーした時代から“親アジア”球団だったドジャースが、日本列島を制する独歩的な“国民球団”に昇格した状況だ」と、ドジャースの戦略が成功しつつあるとしている。

 また今後は、選手の移籍市場でもこの地位を利用できると指摘している。「大谷は日韓問わず、若い選手たちの憧れの対象だ。ドジャースは佐々木朗希など、今後MLB進出を狙う選手たちの活躍にも大谷を活用できる」とし、さらにこの傾向は強まっていくのではないかと予測している。

(THE ANSWER編集部)


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