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465億円・山本由伸に懸念される「疑問」 払拭できるか、匿名MLBスカウトが囁いた2つの問題

米大リーグのドジャースは大谷翔平投手に続き、山本由伸投手が契約に合意したと複数の米メディアが報じている。契約額は投手史上最高12年総額3億2500万ドル(約465億円)とされ、課題だった先発強化の期待がかかるが、地元紙は「ロサンゼルス・タイムズ」は「ヨシノブ・ヤマモトはドジャースの次期エースか? スカウトらは彼のスキルを称賛したが、疑問は耐久性」と題した記事を掲載している。

山本由伸【写真:Getty Images】
山本由伸【写真:Getty Images】

LA紙が「ヨシノブ・ヤマモトはドジャースの次期エースか?」と題した記事を掲載

 米大リーグのドジャースは大谷翔平投手に続き、山本由伸投手が契約に合意したと複数の米メディアが報じている。契約額は投手史上最高12年総額3億2500万ドル(約465億円)とされ、課題だった先発強化の期待がかかるが、地元紙は「ロサンゼルス・タイムズ」は「ヨシノブ・ヤマモトはドジャースの次期エースか? スカウトらは彼のスキルを称賛したが、疑問は耐久性」と題した記事を掲載している。

 記事によると、メジャーリーグ球団のスカウトが匿名で同紙に山本の長所と課題に言及。「彼には空振りを奪う力があるし、パワーと技術で打者をとらえることができる。彼は投手に求められるものをすべて持っている」と評価した一方で「唯一の問題は彼が小さいことと、5日おきに投げていないことである。そこで疑問が生じる」とし、身長178センチのサイズと中5日ローテへの対応を疑問視した。

 また、日本まで行って実際に視察したというスカウトは「私にとって、彼はパワーと正確性の素晴らしいコンビネーションを持ち合わせている。彼は速さで圧倒することもができる」と完成度の高さを称賛した。「彼はNo.1、それともNo.2? それはわからない。彼が真のクレイジーなエースだとは思わないが、プレーオフシリーズの最初の先発3人のうちの1人にはなるだろう」とポストシーズンの先発を任せられると太鼓判。「もっと優れた能力を持った選手はいるが、彼ほどの才能と精度、ボールを狙った場所に投げ込む能力の組み合わせはない」とコマンドの高さに舌を巻いた。

 記事では、日本では6人でローテーションを組み、投手は中6日で週1回の先発をするが、メジャーは5人でローテを組み、投手によっては適応が難しくなることに言及。前述のスカウトは「体が小さいうえで、5日おきに投げるとパワーがどうなるのか、(速球の)生命がどうなるのか、気になるところだ」と懸念した。しかし、記事では「これはヤマモトにとって問題ではないはずだ。ドジャースは、オオタニがトミー・ジョン手術から復帰する2025年には6人のローテーションに切り替える可能性が高い」とし、大谷が投手として投げる再来年以降の見通しを示した。

 投手史上最高額3億2500万ドルの契約ともなれば、こうした声が出るのも期待と注目度の高さゆえだろう。3年連続で沢村賞を獲得している目下の日本プロ野球最強投手。チームメートの大谷とともにあらゆる懸念を吹き飛ばす活躍を期待したい。

(THE ANSWER編集部)


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