レスリングで世界一過酷なサバイバル 東京五輪金・川井友香子は敗退、パリ五輪ラスト1枠かけた大激戦
レスリング女子のパリ五輪最後の切符をかけて、世界一過酷なサバイバル戦が繰り広げられた。五輪代表選考会を兼ねたレスリングの全日本選手権第3日が23日、東京・代々木第二体育館で行われ、女子で唯一パリ五輪代表が決まっていない68キロ級を実施。今年の世界選手権5位で日本に出場枠をもたらした石井亜海(育英大)の他に、新旧の世界女王4人が殺到する大激戦となった。
レスリング全日本選手権第3日
レスリング女子のパリ五輪最後の切符をかけて、世界一過酷なサバイバル戦が繰り広げられた。五輪代表選考会を兼ねたレスリングの全日本選手権第3日が23日、東京・代々木第二体育館で行われ、女子で唯一パリ五輪代表が決まっていない68キロ級を実施。今年の世界選手権5位で日本に出場枠をもたらした石井亜海(育英大)の他に、新旧の世界女王4人が殺到する大激戦となった。
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勝てば日本協会の規定でパリ五輪代表に内定する石井だったが、1回戦で今年の65キロ級世界女王の尾崎野乃香(慶大)に2-6で黒星。タックルから失点を重ねる展開に「相手の方が上だった」と肩を落とした。敗退した石井は五輪代表決定プレーオフに回り、11人によるトーナメントは石井への挑戦権争いへと変わった。
東京五輪62キロ級金メダルの川井友香子(サントリー)は階級を上げてわずかな五輪へのチャンスにかけたが、準々決勝で吉川海優(自衛隊)に惜敗。世界選手権出場を逃して1度はあきらめた五輪へのチャンスだったが「悔しさはあるけれど、よくやったと思う」と満足そうな表情で話した。
石井を破った尾崎は準々決勝、準決勝と勝ち上がって大会最終日の24日に行われる決勝に進出。逆ブロックは昨年の世界選手権65キロ級で優勝した森川美和(ALSOK)が準決勝で21年世界選手権72キロ級優勝の古市雅子(自衛隊)を下して決勝へ進んだ。
今大会の優勝者が、後日行われる石井とのプレーオフでレスリング女子のパリ五輪切符最後の1枚を争う。ともに「この大会で優勝し、プレーオフで勝ってパリ五輪に行く」と意気込みを口にした。(荻島 弘一)
(THE ANSWER編集部)