大谷翔平に贈られた「お金で買えない宝物」 国を越えた友情の証しに集まった感動の声「家宝だ」
2023年のスポーツ界でも印象に残る名場面、珍シーンが数多く話題になった。THE ANSWERでは友情、紳士的行動、スポーツマンシップに注目。見る人の心を感動させ、学びになるシーンを人物、大会ごとにピックアップしてお届けする。第1回は今年もメジャーリーグを二刀流で席巻した大谷翔平投手。プレーはもちろん、その人柄でも日米のファンを魅了。優勝に貢献したワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でも、他国との交流が注目を浴びた。
今年スポーツ界で生まれた友情、スポーツマンシップをピックアップ
2023年のスポーツ界でも印象に残る名場面、珍シーンが数多く話題になった。THE ANSWERでは友情、紳士的行動、スポーツマンシップに注目。見る人の心を感動させ、学びになるシーンを人物、大会ごとにピックアップしてお届けする。第1回は今年もメジャーリーグを二刀流で席巻した大谷翔平投手。プレーはもちろん、その人柄でも日米のファンを魅了。優勝に貢献したワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でも、他国との交流が注目を浴びた。
大谷はメジャー開幕前から大活躍。WBC優勝に貢献し、大会MVPも獲得したが、グラウンド外でも注目された。特にチェコ代表からは試合後に全選手のサイン入りユニホームが贈られ、「まさにお金では買えない宝物」「日本ではこれを家宝という」などとネット上で話題に。さらに準決勝の舞台である米マイアミに到着した時には、同国代表からプレゼントされたキャップを被っていたなど、微笑ましい交流がSNS上で話題になった。
2度目のMVPを獲得したMLBシーズンでも珍しいシーンがあった。6月のアストロズ戦。打者タッカーが力ない一ゴロを放ち、投手・大谷がこれを捕球。走路上に立ちふさがると、止まったタッカーとタッチを交わして珍しい形で投ゴロが完成。最後はタッカーの背中を大谷が優しく叩いた。米国の実況席でも「今まで見た中で最も敬意に満ちたグラウンドアウト」「純粋なリスペクト」との言葉が飛び、敵味方関係なくほっこりとさせた。
さらには4月の敵地マリナーズ戦でも大谷の人柄が表れた。ピッチクロック違反を取られたイニング終了後、球審に状況を確認した場面。相手バッテリーの投球練習用のボールがないことに気づくと、球審のポケットからボールを取って投げ渡したのだ。心優しい場面に、エンゼルスの地元実況席も「ウォームアップができるように『はい、ボール』って手伝ってますね。彼は何でもやるんですよ。紳士です」と称えた。
エンゼルス同僚とは“友情のおまじない”を交わしたことでも話題に。ジオ・ウルシェラ内野手と互いのバットに「Hits(ヒット)」と書き合い、ちょうどそのころに2人とも打撃好調となる時期があった。エンゼルス放送局「バリー・スポーツ・ウエスト」のリポーター、エリカ・ウェストンさんは「お互いが友人からちょっとした助けを借りました」と4月27日のアスレチックス戦で明かしていた。
大谷は今月、ドジャースと10年契約を発表。米メディアには契約金7億ドル(約1014億円)とも報じられている。来季は右ひじの手術の影響により打者に専念する予定だが、プレーでも人柄でも変わらずファンを惹きつけるに違いない。
(THE ANSWER編集部)