大谷翔平を取り巻く環境に米メディア懸念

　米大リーグのエンゼルスからフリーエージェント（FA）になっていた大谷翔平投手が9日（日本時間10日）、インスタグラムでドジャース移籍を発表した。10年総額7億ドル（約1014億円）と報じられた破格の契約。ワールドシリーズ制覇も見据える強豪への移籍だが、米メディアは大谷にとってのドジャース移籍の“欠点”を指摘している。

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　米放送局「FOXスポーツ」は「ショウヘイ・オオタニの世界はドジャースに来てフィールド内外で変化することになる」と題して記事を掲載。エンゼルスと同じロサンゼルス広域圏だが、プライバシーの面で大きな変化が迫っていると見ている。

「エンゼルスでプレーしてきたことは、ドジャースの一員としての役割の予行演習にもならないくらい」「ドジャースを選んだということは、彼が少なくとも、球界最高の選手にとって最も重要であると思われること、つまり勝利のために、その孤独の一部を手放してもよいと思っていることを意味する」

　大谷加入でドジャース戦のメディア数が増加は必至。人気球団で過ごすことの宿命でもある。大谷は今回の去就に関して秘密主義を貫いたが、変化が求められるようだ。

「野球界で最も重要なフランチャイズの一つに加わることで、その義務が増すことも知っているはずだ。ドジャー・ブルー（のユニフォーム）を身にまとうことに伴う多くの責任を回避することは、不可能ではないにせよ、著しく難しくなるだろう」「今後、ドジャースはオオタニがもっと公の場に姿を現し、やり取りをすることを期待するだろう」

　同メディアは「オオタニの球団選びは、ドジャースの勝利至上主義に触発されたに違いない」「アナハイムにいた頃と違って、彼はフランチャイズの顔として活躍する必要がある一方で、全ての采配を振るうことはできない」と指摘。「ロサンゼルスで真のプライベートを保つことは、投手と打者として同時に成功することと同じくらい難しいことだ。多くの人が挑戦してきたが、成功した人はほとんどいない」と懸念を示した。