大谷翔平をかつて酷評した米記者が720億円超え契約確信「打者だけで570億円の価値ある」
米大リーグ・エンゼルスからフリーエージェント(FA)となった大谷翔平投手の去就が米国で注目を集めている。かつて大谷を酷評した米記者は、5億ドル(約720億円)超えの契約を確信。2度目のトミー・ジョン(TJ)手術の後でも「他の選手とは違う」と契約金値下げについて否定している。
MLB1年目の大谷に懐疑的な意見だったジェフ・パッサン記者
米大リーグ・エンゼルスからフリーエージェント(FA)となった大谷翔平投手の去就が米国で注目を集めている。かつて大谷を酷評した米記者は、5億ドル(約720億円)超えの契約を確信。2度目のトミー・ジョン(TJ)手術の後でも「他の選手とは違う」と契約金値下げについて否定している。
米ストリーミングサービス「ピーコック」の番組「ダン・パトリックショー」に出演した米スポーツ専門局「ESPN」のジェフ・パッサン記者。大谷には5億ドル以上の価値があるか質問されると「間違いなくある」と断言した。1歳年上のヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手が昨年、3億6000万ドルで契約したことを挙げ「オオタニは打者だけでも4億ドル(約570億円)の価値がある」と主張し、このように説明した。
「それ以上に、オオタニには独自の価値がある。彼は日本で最も人気のある人物で、国際的な面でもスポンサーを得る機会がある。財政面で球団を大いに潤すことができるんだ。10年以上の契約で得られる、その分を少なく見積もって1億ドルだとしよう。これでもうすでに5億ドルに到達だ。過去にサイ・ヤング賞級の投手だったという要素をまだ加えていないにもかかわらずだよ」
パッサン記者は2018年、米ヤフースポーツに勤めていた時期に、MLB挑戦1年目だった大谷のオープン戦の打撃を見て問題を指摘。あるスカウトから「基本的に彼は高校生バッターみたいなもの」「高校生バッターにメジャーリーグに飛び込めなんて言えるかい?」などと聞いたことを伝えたうえで「すでにオオタニの不安材料は数多くある。彼も休日のない日程に慣れるのは大変だと話している」と二刀流に懐疑的な姿勢だった。
大谷のその後の大活躍にパッサン記者は謝罪。今では二刀流を絶賛している。2度目のTJ手術を受け、来季は打者のみでの出場が見込まれる大谷だが、パッサン記者は負傷による契約金の値下げに反対。「5年間で2度のTJ手術を受ければ通常はその後、長期的に活躍は出来ないものだと理解している。これは彼が他の選手と同じだと考えたときの話だ。でも彼は違うんだよ」と力説した。
大谷がこの先、投手として元のレベルに戻れるかどうかは誰にも分からない、と前置きしたパッサン記者。それでも「オオタニが歴史的に誰もやったことが無いことをやろうとしているからといって、それを理由に契約金を値下げするべきではない。私は同じ轍は踏まない」と自戒の念を込めるかのように語っていた。
(THE ANSWER編集部)