1年で152→159キロに急成長、ロッテ2位・大谷輝龍の報われた遠回り 大谷翔平には「投手成績だけでも勝ちたい」
プロ野球・ロッテの新入団選手発表会が7日に都内で開催され、ドラフト指名を受けた10選手が出席した。ドラフト2位の最速159キロ右腕・大谷輝龍投手(富山GRNサンダーバーズ)は「背番号31といえば大谷と言われるくらいの成績を残したい。狙っていても打てないようなストレートを投げたい」と目を輝かせた。会見中、吉井理人監督から苗字が同じ大リーグ・大谷翔平投手にかけた言葉も飛んだが、「いずれ届けばいいなというくらい。プレッシャーはない」と気負いはなかった。
7日に都内で新入団選手発表会
プロ野球・ロッテの新入団選手発表会が7日に都内で開催され、ドラフト指名を受けた10選手が出席した。ドラフト2位の最速159キロ右腕・大谷輝龍投手(富山GRNサンダーバーズ)は「背番号31といえば大谷と言われるくらいの成績を残したい。狙っていても打てないようなストレートを投げたい」と目を輝かせた。会見中、吉井理人監督から苗字が同じ大リーグ・大谷翔平投手にかけた言葉も飛んだが、「いずれ届けばいいなというくらい。プレッシャーはない」と気負いはなかった。
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突然だった。会見中、隣でマイクを握っていた吉井監督から視線を向けられた。「大谷君は大谷翔平に負けないように」。苗字が同じ大スターにかけたエールを送られ、恐縮気味の笑顔を浮かべた。「マリーンズにも大谷が来てくれました」と指揮官が言葉を続け、会場は笑いに包まれた。
「嬉しかったですね、話しかけてもらえて」。取材で当時の心境を明かした“ロッテの大谷”は、最速159キロの剛速球と鋭いフォークを武器とする右腕。ドラフト2位の好評価を受けたが、石川・小松大谷高を卒業後はJFE東日本、伏木海陸運送と社会人2チームを渡り歩いた苦労人でもある。
今季加入した富山では吉岡雄二監督、西村憲投手コーチと出会い、フォームもメンタル面も改良。「今年1年だけで2段階くらい成長できた」と振り返るように、1年で7キロも最速を更新した。吉井監督からの言葉もあり、取材陣からは大谷翔平に関する質問も飛んだが、口調は実に冷静だった。
「後々はメジャーにいって活躍したいと思うし、二刀流は無理ですけど、投手の成績だけでも勝ちたい。投球はもちろんそうですけど、人間性を本当に尊敬している。あそこまで野球にまっすぐになれるのが凄い。そこで近づけたらと思う」
目標を記すボードには「1年間怪我なく、新人王取ります!」と書いた。リリーフの即戦力として期待されている。「周りが凄いのは分かっている。比べず自分のペースでやっていこうと思います」。長い道のりだった分、蓄えたエネルギーは十分。後は夢の舞台で爆発させるだけだ。
(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)