東京五輪王者・永瀬貴規が3回戦敗退の波乱「申し訳ないし、情けない気持ちで…」【柔道GS東京】
柔道のグランドスラム(GS)東京大会初日が2日、東京体育館で行われた。男子81キロ級では東京五輪王者の永瀬貴規(旭化成)が3回戦でアゼルバイジャン選手に敗れる波乱。指導3つを取られる反則負けだった。
柔道グランドスラム東京
柔道のグランドスラム(GS)東京大会初日が2日、東京体育館で行われた。男子81キロ級では東京五輪王者の永瀬貴規(旭化成)が3回戦でアゼルバイジャン選手に敗れる波乱。指導3つを取られる反則負けだった。
開始約2分で極端な防御姿勢・消極的とされ、両者に指導。永瀬はゴールデンスコア方式の延長戦でも指導2つを取られ、反則負けとなった。取材エリアでは「悔しいですね」とポツリ。初対戦の相手に「組み手が上手。力も強い。相手が強かったです」と振り返った。
2016年リオで銅、21年東京で金。3大会連続のメダルへ早々に代表内定を掴み取った。五輪王者の証しである金色のゼッケンで臨んだ大会で敗戦。「やはり苦しい展開が続いて、なかなか思うような柔道ができない。相手の気迫の方が上回っていた」と認め、大粒の汗を拭いながらこう続けた。
「必要な場面では強引にでもいかないといけない。そういう練習はしてきた。もっともっと詰めていかないと。先手、先手が大事だけど、課題克服は短期間では難しい。国内大会ですし、代表が国内大会に出る数も少ないのでモチベーションはありました。不甲斐ない。申し訳ないし、情けない気持ちでいっぱい。怪我もなく、稽古も積めていたのでコンディションは問題ないです」
五輪連覇へ課題が見えたのは好材料。「ここがゴールではない。パリ五輪で笑って終われるようにしたい。苦しいけど下を向かず、進んでいきたい」と先を見据えた。
(THE ANSWER編集部)