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角田裕毅はF1最終戦の“勝者”と海外メディア称賛 チーム戦略に指摘も「全力を尽くした」

自動車レースのF1今季最終戦アブダビGPは26日、決勝が行われ、6番グリッドからスタートしたアルファタウリの角田裕毅は8位でフィニッシュし、4ポイントを獲得した。一時、キャリア初のラップリーダーを記録する走りで、ドライバー・オブ・ザ・デイにも初選出。海外メディアはチームの戦略を「おそらく間違いだった」と指摘しつつ、「ツノダは全力を尽くした」とアブダビGPの“勝者”に挙げた。

アブダビGP決勝で8位入賞の角田裕毅【写真:Getty Images】
アブダビGP決勝で8位入賞の角田裕毅【写真:Getty Images】

F1今季最終戦・アブダビGP

 自動車レースのF1今季最終戦アブダビGPは26日、決勝が行われ、6番グリッドからスタートしたアルファタウリの角田裕毅は8位でフィニッシュし、4ポイントを獲得した。一時、キャリア初のラップリーダーを記録する走りで、ドライバー・オブ・ザ・デイにも初選出。海外メディアはチームの戦略を「おそらく間違いだった」と指摘しつつ、「ツノダは全力を尽くした」とアブダビGPの“勝者”に挙げた。

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 粘り強い走りに、海外メディアからも称賛の声が寄せられた。英専門メディア「ザ・レース」は「2023年アブダビGPの勝者と敗者」と題する記事で角田を“勝者”の1人に選出。恩師であるアルファタウリのフランツ・トスト代表がレース後に退任することに触れ、「ユウキ・ツノダはトスト氏の花道を飾るために全力を尽くした」とたたえた。

 1ストップ戦略で粘り強く走り抜いた角田。他のマシンが続々とピットインする中でもステイアウトし、18周目から22周目までの5周にわたって、自身初のリードラップを記録した。記事は、日本人では2004年の佐藤琢磨以来となる2人目の快挙を称えつつも、「長かった第1スティントでは、GPで複数周リードラップを記録した数少ない日本人ドライバーの1人になっただけだった」と最終的に順位を落とす結果になったことを嘆いた。

 最終ラップでは7回の世界王者を誇るメルセデスのルイス・ハミルトンと激しいバトルを展開。ターン9で一時オーバーテイクを許すも即座に抜き返し、8番手を死守した。記事は「彼は他を押しのけることを恐れなかった。最終ラップでハミルトンを抑えてポジションをキープしたのは、ツノダの見事なディフェンスというより、ハミルトンの不手際によるものだと感じたが、彼は良い位置取りをして順位を守った」と評価した。

 記事は「おそらく間違いであった戦略を取った後でも、ウィリアムズをコンストラクターズ(ポイント)で上回るチャンスをチームにもたらした」と、作戦がうまくいかなかった中でも奮闘した角田を称賛。今季19度目の優勝を果たしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)らとともに「満足して冬を迎えられそうな選手」の1人に挙げた。

(THE ANSWER編集部)


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