大谷翔平が「ずっと投手を続ける可能性はゼロ」 球団幹部が指摘、少ない投手長期契約の成功例
エンゼルスからFAになった大谷翔平投手の新天地が注目を集める中、新しい契約内容に大きく関わるのが“いつまで投手を続けられるか”だ。2018年に大リーグへ移籍してからすでに2度、右肘を痛めており、見方はさまざま。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は「ショウヘイ・オオタニのFAの価値は何か? 各チームは投手の未来についてのアンサーなしに判断している」という記事で、複数球団の幹部に直撃取材を試みている。
匿名の複数球団幹部に取材「投手として終わってしまう可能性も」
エンゼルスからFAになった大谷翔平投手の新天地が注目を集める中、新しい契約内容に大きく関わるのが“いつまで投手を続けられるか”だ。2018年に大リーグへ移籍してからすでに2度、右肘を痛めており、見方はさまざま。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は「ショウヘイ・オオタニのFAの価値は何か? 各チームは投手の未来についてのアンサーなしに判断している」という記事で、複数球団の幹部に直撃取材を試みている。
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大谷は今年8月に右肘を痛めてその後手術。来季は投手としては全休する必要があるとされている。その中であるア・リーグ球団の幹部は「彼は(投手として)復帰すると思う。一定期間、投手として非常に良い成功を収めると思う」と断言。その上で「私が知りたいのは、いつまで投げたいと思っているのかだ」と、本人の意思の問題が大きいとした。
またあるナ・リーグ球団幹部は「彼が(投手として)復帰するほうに賭ける」と、復帰が確実とは見ていない様子。さらに「どれだけ長く、というところは分からない。難しい部分だ。耐久性はどうだろうか?」と、少し懐疑的な見方を示す。
さらに「彼が(投手を続けることを)望もうが望むまいが、峠を越えられず、投手として終わってしまう可能性はある」とするのは別のナ・リーグ球団幹部だ。「30歳の投手は(通常)4~6年、本当にラッキーなら7年の契約を得るもの。彼が予想される契約期間の長さだけ投手を続ける可能性はゼロだ」として、そもそも大谷が大型契約を結ぶなら、その期間を投手として全うするとは考えていない様子だ。
記事は、今季ア・リーグのサイ・ヤング賞に輝いたヤンキースのゲリット・コールが、先発投手として最長かつ最高額の契約(9年総額3億2400万ドル=約478億円)の契約の4年目を終えたこと、過去にマックス・シャーザーとスティーブン・ストラスバーグ、デビッド・プライスがFAで総額2億ドル(約295億円)を超える7年契約を結んでいると指摘したうえで「十分なリターンを提供したのはシャーザーだけだ」と、そもそも投手の超大型契約が成功するケースが少ないとしている。
さらに「これらの投手のうち、大きな肘の手術を2つ受けた者はいない」とも。前例のない道に歩み出す大谷は、これからどんな投手人生を送ることになるだろうか。
(THE ANSWER編集部)