F1史上“最も遅い”決勝時刻 ラスベガスGP午後10時スタートに米メディア「皮肉が込められている」
自動車レースのF1第22戦ラスベガスGPが、米ネバダ州ラスベガスで行われる。レースは決勝のスタート時刻が、F1史上“最も遅い”現地時間の18日午後10時(日本時間19日午後3時)に設定されており物議を醸しているという。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」が「ラスベガスGPが午後10時に始まる理由。ちょっとした皮肉で和解」という記事で伝えている。
ラスベガスGP決勝はなんと現地午後10時スタート
自動車レースのF1第22戦ラスベガスGPが、米ネバダ州ラスベガスで行われる。レースは決勝のスタート時刻が、F1史上“最も遅い”現地時間の18日午後10時(日本時間19日午後3時)に設定されており物議を醸しているという。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」が「ラスベガスGPが午後10時に始まる理由。ちょっとした皮肉で和解」という記事で伝えている。
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記事は「多くのアメリカのファンにとっては難題でもある」として、地元での観戦の難しさを伝えている。同時に、なぜこうなったのかという理由も解説した。
ラスベガスGPのCEOであるレニー・ウィルム氏は、同メディアに対して「スタートタイムの午後10時は、ラスベガスの地元関係者全員と何回もの話し合いを重ねた折衷案である」と語ったという。さらに「今後何十年もレースを続けるために私たちはここにいる」とし、地域住民のことも考えた選択だという。
これほど遅いスタートタイムは、F1の本場ともいえる欧州の“大西洋の向こうにいる伝統的な”ファンのためでもあるという。レースは英国では19日の午前6時にスタートすることになる。さらに豪州や日本でもファンが起きている時間となると指摘した。
ウィルム氏はさらに「私たちがここアメリカでヨーロッパのレースを観戦するのと同じように、彼らが起きてコーヒーを飲みながらレースを観戦できるようにしたかった」「これらのすべての懸念を考慮して、可能な選択肢の中で最善として午後10時というスタートタイムにたどり着いた」と説明している。
一方で同メディアは「しかし、太平洋時間で午後10時というキックオフは、東部のタイムゾーンに住む半分の米国人にとって、残酷なほど遅いスタートとなる」とし、米国では深夜や未明の観戦を強いられるファンが多いと指摘。「ラスベガスの午後10時というスタートタイムには皮肉が込められている。F1への熱烈な関心でレースを実現させるのに貢献したアメリカのファンの大多数は、レースを生で観戦するには最悪のタイムゾーンの1つにいるだろう」と締めくくった。レースへの関心は、どのような数字となって現れるだろうか。
(THE ANSWER編集部)