日本バレーの“頭脳プレー”が韓国で大激論 日本人監督の主張にメディア「耳を傾けるに値する」
バレーボール男子で、日本のパナソニック・パンサーズが韓国で披露した“衝撃の戦術”が現地で物議を醸している。サーブをタイミングをずらして行う「2重サーブ」と表現されるプレーがそれだ。相手チームの反則を誘発して得点を重ねることになるため、韓国の指導者は使わないと申し合わせ。その中で日本人の荻野正二監督が正反対の主張をしているという。
2重サーブを使う荻野正二監督の主張
バレーボール男子で、日本のパナソニック・パンサーズが韓国で披露した“衝撃の戦術”が現地で物議を醸している。サーブをタイミングをずらして行う「2重サーブ」と表現されるプレーがそれだ。相手チームの反則を誘発して得点を重ねることになるため、韓国の指導者は使わないと申し合わせ。その中で日本人の荻野正二監督が正反対の主張をしているという。
韓国メディア「ニューシス」が伝えている。8月に行われた韓国バレー連盟杯に招待されたパナソニックの選手は、韓国チームの選手が相手のサーブ直後に移動するのを見抜き、サーブ動作に入る動きをして一瞬止めたのちにサーブ。「ポジショナルフォールト」の反則による得点を重ねた。
バレーでは、サーブの瞬間だけは6人がコート内の決まったポジションにいなければならない。そこでタイミングをずらすことで、サーブを打つ瞬間に相手選手が動いてしまうよう仕向けたのだ。
韓国の男女Vリーグの指導者の間では、開幕前にこのプレーを行わないという合意がなされたという。ところがサントリーや全日本でプレーした荻野正二氏が監督を務める「安山OK金融」はそうはしなかった。荻野監督は3日の試合前に報道陣に対し、2重サーブ論議は韓国バレー界がポジションフォールトを取らなさすぎる“不感症”のためだという持論を述べたという。
選手が決まったポジションから動くのはサーブ直後にしなければならないが、韓国のVリーグではサーブの前に、オポジットの選手がコートを横断することがひんぱんにあるという主張だという。
記事は「ポジションフォールトは公式ルールにあるだけに、荻野監督の指摘は耳を傾けるに値する」としている。さらに「実際にVリーグでサーブ時のポジション移動が蔓延しているか把握するなど、論議が必要だ」とも。日本のチームが見せた頭脳プレーは、今後どのように広まっていくのか。
(THE ANSWER編集部)