吉田は5年総額135億円、千賀は5年総額113億円だった

　プロ野球のオリックスが、ポスティングシステムを利用してのメジャーリーグ挑戦を認めると発表した山本由伸投手の相場が“青天井”となっている。米メディアからは、千賀滉大投手（メッツ）と吉田正尚外野手（レッドソックス）という、昨オフ大型契約での移籍を果たした2人の合計金額を上回り、「少なくとも2億ドル（約300億2200万円）」に達するという観測が飛び出している。

　米スポーツ専門メディア「ブリーチャー・リポート」が予測したもの。「MLB球団の幹部はヨシノブ・ヤマモトがニューヨーク・メッツとの契約にサインすると予想」という記事で伝えている。米紙「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者の「ライバル球団の幹部たちは、日本のセンセーションであるヨシノブ・ヤマモトが『最後にはメッツと契約することになる』と考えている」という報道を引用した。

　記事は「ナイチンゲールは、センガとボストン・レッドソックスのマサタカ・ヨシダが昨オフシーズンの国際市場で最も熱望された選手であったことにより、ヤマモトは彼らを合わせたよりも高い金額で契約を獲得する可能性があると指摘した」としている。

　昨オフ、オリックスからポスティングシステムを利用して移籍した吉田は5年総額9000万ドル（約135億1000万円）、ソフトバンクからFAとなった千賀は5年総額7500万ドル（約112億5900万円）でメジャー移籍を果たしている。

　この事実を踏まえ「ヤマモトは『少なくとも2億ドルを受け取る』との期待があり、サンディエゴ・パドレスのエースであるブレイク・スネルと並んでフリーエージェント投手として最も引っ張りだこの選手となるだろう」と位置づけている。

　さらに「もしメッツがヤマモトを獲得できれば、昨シーズン残念な結果で終えた球団の運命を好転させる強力な動きとなるだろう」と締めくくった。75勝87敗でナ・リーグ東地区4位に沈んだチームで、千賀と腕を振ることになるのか。ポスティング申請手続きを行えるのは、今年の場合1日から12月15日まで。オリックス側の手続きが済み次第、争奪戦の幕が上がる。