女子ゴルフ凄腕の18歳女子高生・清本美波が制服姿で誓い プロテスト首席「伝統を守り、未来へ」
2023年度の日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)最終プロテストが3日まで岡山・JFE瀬戸内海GC(6419ヤード、パー72)で行われ、21人が合格した。トップ通過したのは愛知・誉高の18歳・清本美波。通算17アンダーは、2位に5打差をつけるぶっちぎりのスコアだった。合格率3%台の厳しい試験を突破した若き才能は、プロになって一番大きな目標を明かしている。
プロテストトップ合格は愛知・誉高の清本
2023年度の日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)最終プロテストが3日まで岡山・JFE瀬戸内海GC(6419ヤード、パー72)で行われ、21人が合格した。トップ通過したのは愛知・誉高の18歳・清本美波。通算17アンダーは、2位に5打差をつけるぶっちぎりのスコアだった。合格率3%台の厳しい試験を突破した若き才能は、プロになって一番大きな目標を明かしている。
受験者数698人、トップクラスの実力者でも受験を繰り返すこともある厳しいプロテスト。“首席”で突破したのは現役女子高生だった。身長153センチ、2005年生まれの小柄な18歳だが、初日に65のビッグスコアで首位発進。2日目は72だったが、残り2日で68、66とスコアを伸ばした。
96期生の入会式には制服姿で参加。JLPGA公式サイトによると「ゴルフの伝統を守り、それを未来へとつないでいく者として誇りを持ち、常に成長を続けることを誓います」などと誓いの言葉を述べたという。
ドライバーの平均飛距離は230ヤード。目標はタイガー・ウッズで、8番アイアンが得意クラブ。「ショートゲームとドライバーの精度に自信がある」と合格後にPRしている。2023年の中部ジュニアで優勝しており、昨年の日本ジュニアでは10位だった。トップ合格は予想外だったようで「凄い、なんだろう、こうなるとは正直思っていなかったので凄い嬉しいです」と率直な思いを明かした。
最終日は8バーディー、2ボギー。4番パー4からは4連続バーディーと勢いが止まらなかった。7番パー4では7~8メートルのロングパットを沈め「1位でいきたいなって思いながらやっていました。QTファイナルから出られるのはすごいチャンスだと思うので、しっかりチャンスをものにしたい」とコメントしている。
「成績も出したいけれど、皆から尊敬されて応援されるようなプロゴルファーになりたい」と抱負を語った清本。目標は「オリンピックに凄く出たいです。やっぱりオリンピックじゃないですか、多分どの競技でも凄い大会というか」と明かした。「メジャーも勝ちたいですけど、それよりも五輪選手になりたい」。先週の日米共催ツアー・TOTOジャパンクラシックで優勝した稲見萌寧は、東京五輪で銀メダルを獲得。清本も同じ舞台を目指す。