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「日本で1人、自分を見失うほど泣いた」 合格率3%プロテスト突破、台湾選手が乗り越えた父の死

2023年度の日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)最終プロテストが3日まで岡山・JFE瀬戸内海GC(6419ヤード、パー72)で行われ、21人が合格した。合格率は約3%の難関。2018年以来となる日本ツアー本格参戦を目指すベイブ・リュウは通算5アンダーの19位タイで、合格を掴んだ。自身のインスタグラムでは、父の死を乗り越えていたことを告白。「私に寄り添ってくださったすべての方に感謝しています」と周囲に感謝を示した。

ベイブ・リュウ【写真:Getty Images】
ベイブ・リュウ【写真:Getty Images】

最終プロテストに合格したベイブ・リュウ

 2023年度の日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)最終プロテストが3日まで岡山・JFE瀬戸内海GC(6419ヤード、パー72)で行われ、21人が合格した。合格率は約3%の難関。2018年以来となる日本ツアー本格参戦を目指すベイブ・リュウは通算5アンダーの19位タイで、合格を掴んだ。自身のインスタグラムでは、父の死を乗り越えていたことを告白。「私に寄り添ってくださったすべての方に感謝しています」と周囲に感謝を示した。

 4日間を69、70、73、71で回ったリュウ。合格ボーダーライン付近でのプレーが続き、緊張感の中で見事に切符を掴み取った。2015年のステップ・アップ・ツアー「フンドーキンレディース」で優勝し、2017年のニトリレディスでは申ジエに2打及ばなかったものの2位に入っているが、プロテストはこれが4度目の受験だった。

 合格を報告したリュウは自身のインスタグラムで「4年前の今頃、同じように日本でプロテストを受けていたのですが、1本の電話で、私は日本で1人、自分を見失うほど泣きました」と回顧。4年前のプロテスト期間に父が亡くなったことを知ったと明かしている。

「父は、私のテストが終わるまで私には知らせないようにと母に言ったそうです。しかし、父と娘の結びつきがあまりにも強かったというべきでしょうか。私はわずかな痕跡から、何かがおかしいと感じたのでした」

 父の存在は何よりも大きかったようで「あの日、私が失ったのは最愛の父ばかりではありません。人生の方向性、何かあったとき、いつでも隠れることのできるあたたかい場所を失いました。私は初めて、心に強い痛みを感じました」と当時のショックを表現。今回の受験にあたっても「心は不安な気持ちでいっぱいでした。この4年間、苦しみ、落ち込み、困惑、様々なマイナスな気持ちに押しつぶされて息もできないほどでした」とつづっている。

 悲しい出来事を乗り越えたリュウは176センチの長身で、平均飛距離260ヤードのドライバーショットに自信を持つ30歳。合格した今の心境は「やっと束縛から解放された気持ち」としている。「本当に苦しくて、たくさん言いたいことがあるのに、言葉にできなかった気持ちが、合格の一瞬で解き放たれました。私を支え、私に寄り添ってくださったすべての方に感謝しています」とも記した。

(THE ANSWER編集部)

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