桃田を追いかける西本は世界王者の鉄壁崩せず「どれだけ甘い所から打っても返された」
まるで、壁に向かって打っているようだった。西本が放つスマッシュやドライブは、ことごとく跳ね返された。
男子シングルス2回戦で西本は昨年の世界選手権王者に完敗
まるで、壁に向かって打っているようだった。西本が放つスマッシュやドライブは、ことごとく跳ね返された。バドミントンの国際大会「ダイハツヨネックスジャパンオープン2018」は13日に各種目の2回戦を行い、男子シングルスの西本拳太(トナミ運輸)は、昨年の世界選手権覇者であるビクター・アクセルセン(デンマーク)にストレート(13-21、17-21)で敗れた。西本は「点数も、内容も、力の差が表れたと思います」と完敗を認めた。
第1ゲームの序盤は、5-1とリードした西本のペースに見えた。しかし、アクセルセンがじっくりとラリーを展開するようになると、相手のレシーブ力が目立ち、西本は追い込まれていった。11-6で折り返した後は、7連続失点で逆転を許し、そのまま押し切られた。今大会は、2020年東京五輪の会場で行われるという点でも注目を集めているが、各選手が口を揃えるのは「シャトルが飛ばない、重く感じる」という点だ。
シャトルは温度などによって指定が変わるため、2年後とすべての条件が同じとは言い切れないが、少なくとも今大会は、強打を打っても決まりにくい環境にある。西本は「自分もこういう環境は得意な方だけど、アクセルセン選手も得意だと思う」と悔しがった。試合では、レシーブ力のあるアクセルセンに強打やドライブを打たされる展開に持ち込まれたからだ。