元大統領も接触避けたMLB214勝シャーザーの“集中モード” 登板前のただならぬ様子を米記者紹介
米大リーグで通算214勝を挙げているレンジャーズの大投手がひとたび“集中モード”に入ると、誰も邪魔することはできないようだ。昨年5月、日本の総領事が始球式を行う予定だったが、先発のマックス・シャーザー投手が黙々と投球練習を続けたため中止に。物議を醸していたが、米スポーツ専門局「ESPN」によると、米国の元大統領でさえも試合前のベテラン右腕には声をかけられなかったという。
レンジャーズのシャーザーを前にブッシュ元大統領も自重
米大リーグで通算214勝を挙げているレンジャーズの大投手がひとたび“集中モード”に入ると、誰も邪魔することはできないようだ。昨年5月、日本の総領事が始球式を行う予定だったが、先発のマックス・シャーザー投手が黙々と投球練習を続けたため中止に。物議を醸していたが、米スポーツ専門局「ESPN」によると、米国の元大統領でさえも試合前のベテラン右腕には声をかけられなかったという。
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応援に駆けつけた米国の第43代大統領、ジョージ・W・ブッシュ氏も自重せざるを得なかった。ESPNは看板記者ジェフ・パッサン氏の署名入りで「どれだけの真剣さがレンジャーズのマックス・シャーザーを突き動かしているか」と題する記事を掲載。アストロズとのア・リーグ優勝決定シリーズ第3戦が始まる直前のクラブハウス内の裏話を伝えている。
記事によると、ブッシュ氏が選手を激励するためにクラブハウスを訪れた時、その日の先発だったシャーザーは「椅子に座り、真っ直ぐ前を見つめ、ヘッドフォンが耳を覆っていた」という。他の選手とは握手を交わし、親しげに話していた元大統領だったが、登板に備える右腕からはただならぬものを感じたようだ。
その場にいたトラビス・ジャンコウスキー外野手が証言したところによると、シャーザーに近寄ろうとしたブッシュ氏は“こいつはパスしておこう”という感じで話しかけるのを自重したという。ジャンコウスキーは「彼がヘッドフォンを着けているときは、マックスの邪魔をしちゃいけないとみんな知っているんだ」と明かした。
元大統領を“無視”する形になったシャーザー。記事は「普段ならジョージ・ブッシュを見たら、やっていることを止めて挨拶するもの。でも、私はヘッドフォンを着けていた。集中していた。また別の機会に挨拶するよ」とする本人のコメントを紹介した。
集中モードに入ったシャーザーが要人を寄せ付けなかったのは今回が初めてではない。メッツに所属していた昨年5月13日(日本時間14日)の本拠地マリナーズ戦に先発した際には、在ニューヨーク日本国領事館の森美樹夫総領事の始球式が予定されていた。森総領事がマウンドに近づくも、シャーザーは気付かなかったのか投球練習を継続。結局始球式は中止となってしまい、物議を醸していた。
(THE ANSWER編集部)