海外サッカーで主審が「超レアなカード」提示 赤でも黄でもない色に英紙注目「会場は総立ちに」
サッカーでお馴染みの光景の1つと言えるのが、悪質な行為をした選手に対して主審が「警告」を示すイエローカードと「退場」を示すレッドカードを提示するシーンだ。試合の行方を大きく左右する場面として賛否両論を巻き起こすこともしばしばあるが、海外サッカーで先日、選手に“異なる色”のカードが提示されたことが話題になっている。
ポルトガル5部リーグで生まれた珍しい光景
サッカーでお馴染みの光景の1つと言えるのが、悪質な行為をした選手に対して主審が「警告」を示すイエローカードと「退場」を示すレッドカードを提示するシーンだ。試合の行方を大きく左右する場面として賛否両論を巻き起こすこともしばしばあるが、海外サッカーで先日、選手に“異なる色”のカードが提示されたことが話題になっている。
舞台となったのは、ポルトガル5部リーグのGUSモンテモール対アルカソベンセの試合。英紙「ザ・サン」が「フェアプレー。ポルトガルが新ルールを導入後、レフェリーが選手に超レアなホワイトカードを提示した」と報じた記事によれば、自陣の端でボールを拾ったアルカソベンセのディフェンダーが突然倒れ込んだため、対戦相手のモンテモールのアタッカーは「最高のポジションでボールに向かい、ゴール前に自由に走り込むことができた」という。だが「この心優しいフォワードは、敵が必要な治療を受けられるようにと、ボールを外に蹴り出すことを選んだ。そして倒れたライバルの状態を確認した」と相手を思いやる行動に出た。
このフェアプレー精神に「会場にいたファンは総立ちになり、彼のスポーツマンシップ溢れる素晴らしい行動にスタンディングオベーションを送った」という。さらにレフェリーが、素晴らしい振る舞いを見せたモンテモールの選手に近づき、「とても珍しいホワイトカードを掲げたのだ」と伝えている。
このホワイトカードはポルトガルで新たに導入されている制度で、試合中のフェアプレーを称えるために使用され、サッカーにおける倫理観の向上を目指している。今年1月に同国女子サッカーのベンフィカ-スポルティング・リスボンの試合で史上初めて提示され、話題となっていた。
なお日本サッカー協会では、2004年からU-12以下の試合でフェアプレーを広めるために「グリーンカード」を導入。積極的な使用を奨励している。
(THE ANSWER編集部)