クリッパーズのルーHCは言った…「お前らピンチやぞ」

　開幕を間近に控えた米プロバスケットボール（NBA）で、最終調整を進めるクリッパーズの雰囲気の良さにファンの注目が集まっている。「NBA JAPAN」が公式X（旧ツイッター）上で公開した練習風景では、HCが選手に提案した“賭け”の模様が。さらに楽しそうな空気を感じさせるためか関西弁で字幕がつけられており「関西弁で字幕付けてるのマジおもろい」「雰囲気は1位だな最高」などとコメントが集まった。

　ある日の練習のこと。「俺がフリースローを2本とも決めたら、皆ダッシュや！　その代わり1本でも外したら練習終了」と選手に呼びかけたのはティロン・ルーHC。ざわつく選手たちを見ながら「お前らピンチやぞ！」と続けた。

　慌てて、どのボールを使わせようか、どうやって妨害しようかと話し合う選手たち。手をかざしてシュートを抑えたり、手を離れたボールにジャージーをかぶせる選手まで現れる。「ブロックは反則やろ」「それはアカン」とHCの叫びにはその度に関西弁があてられていく。

　ただ、現役時代にホークスなどで活躍し、2015-16年シーズンにキャバリアーズをNBAチャンピオンに導いた経歴が光るHCの腕は確かなもので、最後はシュートがリングをくるりと1周しながら中に落ち「はい！ダッシュ」の掛け声とともに、選手は笑顔でコートに飛び出していった。

　動画には「なんで関西弁なん」「関西弁で字幕付けてるのマジおもろい」というツッコミの他にも「こういうところをみると、プロでもみんな一緒なんだよな」「ルーの慕われ具合とリングバウンドさせて入れる魅せ上手さよ」「人望ってこういう所からも滲み出るよね」「雰囲気は1位だな最高」と、クリッパーズの空気の良さを指摘する声が並んだ。