「全国民の視線が集中する」 MGC制覇・鈴木優花、マラソン界1番手の座に責任感「自覚が芽生えた」
陸上の2024年パリ五輪マラソン日本代表を決めるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)から一夜明けた16日、五輪内定選手たちが都内で会見した。前日は男女1位、2位が内定。2時間24分9秒で優勝した女子の24歳・鈴木優花(第一生命グループ)は、女子マラソン界の“一番手”に浮上した責任感を口にした。
パリ五輪代表選考会から一夜
陸上の2024年パリ五輪マラソン日本代表を決めるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)から一夜明けた16日、五輪内定選手たちが都内で会見した。前日は男女1位、2位が内定。2時間24分9秒で優勝した女子の24歳・鈴木優花(第一生命グループ)は、女子マラソン界の“一番手”に浮上した責任感を口にした。
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鈴木は早速背筋を伸ばしていた。
「日本代表の立場になって、全国民の目線が集中する自覚が芽生えました。その中でプレッシャーを力に変えることを大事にしていかないといけない」
LINEには150件ほどの祝福メッセージが殺到。「しばらくお話していないお友達からも……お友達が増えました」と反響の大きさに笑った。
大東大時代の全日本大学女子駅伝では、1年から3年連続区間賞(2区、3区、6区)、1年時の富士山女子駅伝では急坂を走る7区の区間新を打ち立てた。2年時にはユニバーシアードのハーフマラソンで金メダル。卒業前の22年3月の名古屋ウィメンズでマラソンデビューし、学生新の2時間25分2秒をマークした。
所属先の山下佐知子監督が「ポテンシャルの高さはこれまでの選手の中でもかなりのものがある」と評する逸材。初挑戦となる五輪へ、24歳は「空気が違うんだろうなと思います。予想できない。行った時にしっかり味わいたい」と見据える。大学時代は海外経験もあり、「日本と全く違う雰囲気を知ったのはいい経験。運営面のミスや時間の流れ、ハプニングなどにも対策したい」と語った。
今後はスピード強化に励み、クイーンズ駅伝にも出場予定。五輪までにマラソンかハーフには1本出場する見込みという。アップダウンの激しい夏のパリ五輪へ、「暑い時間に練習したり、距離走も積極的にやりたい。タフなコンディションで走るのが大事。(レース中に)一人になっても押すのが自分の走り。長所を伸ばしてスピード変化がある世界に対応する意識を持っていきたい」と力を込めた。
(THE ANSWER編集部)