故・藤井直伸さんへ、バレー日本代表から溢れる感謝 関田はユニ着用で涙、高橋藍「藤井さんやったよー!」
バレーボール男子のパリ五輪予選兼ワールドカップ(W杯)は7日、東京・代々木第一体育館で世界ランク4位の日本が同7位スロベニアと対戦。3-0でストレート勝ちした。この日、米国が3-0でセルビアを下したため、日本が来年のパリ五輪出場権を獲得した。自力での出場権獲得は、2008年北京五輪以来16年ぶり。歓喜のコート上には今年3月に胃がんで亡くなった元日本代表・藤井直伸さんのユニホームが掲げられ、選手も涙ながらに感謝を口にした。
男子バレー・パリ五輪予選兼ワールドカップ
バレーボール男子のパリ五輪予選兼ワールドカップ(W杯)は7日、東京・代々木第一体育館で世界ランク4位の日本が同7位スロベニアと対戦。3-0でストレート勝ちした。この日、米国が3-0でセルビアを下したため、日本が来年のパリ五輪出場権を獲得した。自力での出場権獲得は、2008年北京五輪以来16年ぶり。歓喜のコート上には今年3月に胃がんで亡くなった元日本代表・藤井直伸さんのユニホームが掲げられ、選手も涙ながらに感謝を口にした。
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2セットを連取した日本。取ればパリ五輪行きが決まる勝負の第3セットで、日本は必死の守備から攻撃につなげて食らいつく。14-14から、日本のコートに返ってきたチャンスボールをセッターの関田がダイレクトで叩き込み、流れを呼び込んだ。石川のスパイクで24-17とマッチポイント。1点を返されたが、最後は相手のサーブが外れて25-18で勝利。日本は歓喜の輪を作った。富田将馬は、今年3月に胃がんで亡くなった元日本代表・藤井直伸さんのユニホームを掲げていた。
場内インタビューでも、藤井さんへの愛と感謝が溢れた言葉が出た。高橋藍は「藤井さん、やったよー!!!」と絶叫。さらに同じセッターの関田は、藤井さんのユニホームを着用してマイクの前に立った。藤井さんへの思いを問われ「いやあ、もう……すみません」と涙ぐみ、言葉を詰まらせた。「本当にしんどかったですし、藤井さんが、居たかった場所に、ここに自分が立って精いっぱい頑張ろうと思って戦った結果、皆も一生懸命助けてくれたりした。支えあってやっていけた結果が出て、本当によかった」と声を震わせた。
中継の解説を務め、ともに日本代表としてプレーした経験もある福澤達哉氏は「彼が作り上げたチームでもある。全員で勝ち取った」と感極まった様子で語った。8チーム中上位2チームに五輪切符が与えられる条件の中、2戦目でエジプトにまさかの敗戦を喫し、早々に追い込まれた状況となったが、そこから驚異の4連続ストレート勝ちとなった。
(THE ANSWER編集部)