張本智和の諦めない姿勢に中国ファン「感動した」 負傷で敗退も「皆が拍手。応援に値すると…」
中国で開催されている杭州アジア大会は30日、卓球の男子シングルス準々決勝に世界ランク4位の張本智和(智和企画)が出場。同13位チャン・ウジン(韓国)から3ゲーム連取しながら、試合中に足を痛めて3-4と逆転負け。メダルを逃した。開催地・中国の地元紙「北京青年報」もこの結末を驚きをもって報じたが、最後まで戦った張本へ送られた温かい会場の拍手にも注目している。
杭州アジア大会
中国で開催されている杭州アジア大会は30日、卓球の男子シングルス準々決勝に世界ランク4位の張本智和(智和企画)が出場。同13位チャン・ウジン(韓国)から3ゲーム連取しながら、試合中に足を痛めて3-4と逆転負け。メダルを逃した。開催地・中国の地元紙「北京青年報」もこの結末を驚きをもって報じたが、最後まで戦った張本へ送られた温かい会場の拍手にも注目している。
張本は11-8、12-10、11-8と3ゲーム連続で奪取。メダルまであと1ゲームに迫ったが、3-1で迎えた第5ゲームで足を痛め、そのまま逆転負けを喫した。「北京青年報」はこの試合について「張本智和、アジア大会卓球男子シングルスで8強に終わる 負傷しながら試合を続け、拍手、声援を受ける」との見出しを打った記事で報じた。
足が攣った様子の張本の状況は「リードしながら負傷し、最後まで試合を続けたが、最終的に逆転されて敗れた」と描写されており、試合後の会場の雰囲気も紹介。「試合を見守った観衆は張本に拍手と声援を送り、張本は試合後、観衆に対する感謝の気持ちを口にした」と報じた。
棄権することなくコートに戻った張本の姿に心を打たれたファンが多かったようだ。記事ではある女性ファンの言葉として「みなが拍手していた。スポーツの精神に感動した。張本は応援に値すると感じた」「最後の球がアウトになるまであきらめないことに感動しました。最後まで、誰にも結果は分かりませんから」と紹介した。
同紙はさらに「最終ゲームの前、日本チームのコーチは張本に試合をやめてもいい、やってもしかたがないと伝えたようだが、張本は最後まで試合をすることを選んだ。観衆は、張本が登場すると声援と拍手を送り、得点するたびに歓声をあげた」と会場の温かい雰囲気を伝えていた。同様にこの試合を報じた中国メディア「ジーボーバ」の記事には「立ち向かっていく姿勢、とてもいいと思う」「張本、たいしたものだ」「若くて、全力を尽くして試合をしている。日本の男子卓球はこれから十年は彼を頼りにすることになるだろう」とのコメントも寄せられていた。
(THE ANSWER編集部)