千賀滉大は新人王もCY賞も「票に値する」 202Kで終えた1年目、米識者が絶賛「最も打つのが不可能な球」
米大リーグ・メッツの千賀滉大投手は27日(日本時間28日)、ニューヨークで行われた本拠地マーリンズとのダブルヘッダー第2試合に先発し、5回を3安打2失点で降板。チームが敗れ勝敗こそつかなかったものの、防御率は2.98、奪三振も202個まで伸ばして今季の登板を終えた。米国のメディアからは投手最高の栄誉「サイ・ヤング賞」の有力候補に挙げ、米投球分析家は“伝家の宝刀”を「打つのが不可能」と改めて驚愕している。
マーリンズ戦で今季最後の先発は5回2失点…13勝目はならず
米大リーグ・メッツの千賀滉大投手は27日(日本時間28日)、ニューヨークで行われた本拠地マーリンズとのダブルヘッダー第2試合に先発し、5回を3安打2失点で降板。チームが敗れ勝敗こそつかなかったものの、防御率は2.98、奪三振も202個まで伸ばして今季の登板を終えた。米国のメディアからは投手最高の栄誉「サイ・ヤング賞」の有力候補に挙げ、米投球分析家は“伝家の宝刀”を「打つのが不可能」と改めて驚愕している。
千賀は初回、バーティに先頭打者本塁打を運ばれる一方、1回2死から3回1死にかけての5連続など奪三振を重ねていった。3回2死、バーガーからフォークボールで奪った三振が今季200個目。4回には2死からサンチェスに右中間へ勝ち越しソロを運ばれたが、被安打はこの2発を含む3本だけだ。
米スポーツ専門局「FOXスポーツ」は、ナ・リーグのサイ・ヤング賞候補をランク付けする記事を掲載。この中で千賀はブレイク・スネル(パドレス)、スペンサー・ストライダー(ブレーブス)、ジャスティン・スティール(カブス)に次ぐ4番手に挙げられている。
「ピッチング・ニンジャ」として有名な投球分析家のロブ・フリードマン氏はこの記事で「日本から来たセンガは今季、ルーキーへの妥当な期待を全て上回った」と活躍を称えた。さらに「2人の殿堂入り確実な投手(ジャスティン・バーランダー、マックス・シャーザー)を中心に立ててシーズンに入ったメッツ投手陣でセンガは全員を上回り、メッツのエースであることを証明した」と紹介している。
千賀が残した今季の最終成績は12勝7敗、防御率2.98、WHIP(1イニングあたりに許した走者)1.22、投球回数166回1/3、被安打126、与四球77、202奪三振、勝利にどれだけ寄与したかを示すbWARが4.4という立派なものだ。
フリードマン氏は続けて「彼はナ・リーグで防御率2位、bWARで投手3位だ。60%近い空振り率を持つセンガのゴーストフォークはおそらく球界で最も打つのが不可能な球だ。90マイル台後半の速球とゴーストフォークの組み合わせは全くもって不公平だ。どんな基準からしても、センガは素晴らしいシーズンを送っており、サイ・ヤング賞と新人王の両方で票を得るに値する」と最大級の言葉で称賛していた。
(THE ANSWER編集部)