中国紙が人となりを絶賛した日本の15歳金メダリスト ライバルの成功にも「一番大きな声で…」
中国で開催されている杭州アジア大会は各競技で熱戦が繰り広げられている。日本勢ではスケートボード女子パークで15歳・草木ひなのが金メダルを獲得したが、開催地中国メディアは草木の技術だけではなく、その人となりにも称賛を送っている。
杭州アジア大会・スケートボード女子パークで草木ひなのが金メダル
中国で開催されている杭州アジア大会は各競技で熱戦が繰り広げられている。日本勢ではスケートボード女子パークで15歳・草木ひなのが金メダルを獲得したが、開催地中国メディアは草木の技術だけではなく、その人となりにも称賛を送っている。
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草木は15歳の中学3年生。世界ランク3位の実力者で、前回Vの四十住さくらに続き日本勢が連覇となった。若き日本の才能に注目したのは上海の地元紙「文匯報」だった。「9歳の選手、15歳のチャンピオン。スケートボード女子パークで最年少の決勝」との見出しを打った記事の中で「15歳の草木ひなのは会場の焦点だった」と存在感を伝えている。
特に注目されていたのは、草木がボードから降りている時の様子だった。
「彼女は何よりも会場全体を盛り上げる応援団だった。他の選手がきれいに技を決めるたび、腕を振り回して歓声をあげ、あるいはボードで祝福の気持ちを表現する。スタート地点を行ったり来たりしては、他の選手とガッツポーズをしたり、ハグしたり。中国選手の李玉娟が2回目でMiller Flip 540を決めて1位に躍り出た時にも、脇で一番大きな声で歓声を上げていたのは追い越された草木ひなのだった」
他の選手のランを誰よりも応援し、成功した選手には祝福を送る。メダルを争う競争相手にもそんな姿を見せる草木を記事では称えていた。
こうした行動の背景に、幼いころに同年代の女子スケーターが周囲にいなかったことがあると同紙は推察している。「年上の男子選手から学ぶしかなかったのだ」「(現在は)会場で一緒にいるのはちょうど同じくらいの年齢の女の子たちであり、同じ目標を持ち、互いに励ましあってより高いところを目指すことができる仲間だ」とライバルの前に仲間意識が強いと分析していた。
草木が李玉娟の成功に背中を押され、より完璧なランを見せたとしている記事では「草木ひなのは間違いなく会場でもっとも完璧な選手であり、金メダルは当然彼女のものだった」と結果も文句なしと称えていた。
(THE ANSWER編集部)