那須川天心2戦目を米メディアはどう評したか 確かな成長に注目「一つのパンチも無駄にせず」
ボクシングの東洋太平洋スーパーバンタム級8位・那須川天心(帝拳)が18日、東京・有明アリーナでの123ポンド(55.79キロ以下)契約8回戦でメキシコバンタム級王者ルイス・グスマンに3-0で判定勝ちした。4月に判定勝ちでボクシングデビューし、今回が転向2戦目。初のKO勝ちはお預けとなったが、ジャッジ3者とも80-70の完勝だった。米メディアは「一つのパンチも無駄にしなかった」とこの日の戦いぶりを伝え、効果的だったという武器にも注目した。
那須川はメキシコバンタム級王者グスマンに判定勝ち
ボクシングの東洋太平洋スーパーバンタム級8位・那須川天心(帝拳)が18日、東京・有明アリーナでの123ポンド(55.79キロ以下)契約8回戦でメキシコバンタム級王者ルイス・グスマンに3-0で判定勝ちした。4月に判定勝ちでボクシングデビューし、今回が転向2戦目。初のKO勝ちはお預けとなったが、ジャッジ3者とも80-70の完勝だった。米メディアは「一つのパンチも無駄にしなかった」とこの日の戦いぶりを伝え、効果的だったという武器にも注目した。
開始わずか1分、那須川は相手の打ち終わりに左カウンター炸裂させた。早くもダウンを先取。拳を突き上げると、2回以降も打ち下ろしの左やボディーでぐらつかせる展開。フックも織り交ぜた。6回にはロープ際でラッシュ。7回に2つ目のダウンを奪い、最終8回の終了間際にも左を決め、後ろ向きに倒した。判定ながら3-0の完勝。試合後は「前回より強くなっているけど、まだまだだなと」と手ごたえと課題を実感している様子だった。
この一戦について、米専門メディア「ボクシングシーン.com」は「テンシン・ナスカワがルイス・グスマンを打ち倒す。プロ2戦目、一方的な判定で」との見出しで記事を掲載。「ナスカワがプロボクサーとして成長を続けた」と確かに見せた成長について注目していた。
「この夜は左ストレートが効果的で、ナスカワはコーナー寄りの態勢を取るようになっても一つのパンチも無駄にしなかった」と戦いぶりを報じた同メディアは、ラウンド間に助言を受けたことで攻撃に火が付いたと分析している。
相手のグスマンについては「様々なトリックで形勢逆転を狙った。時としてサウスポーに変えたりもしたが、ボクサーとしての旅の初めにいるとはいえナスカワには抜群のスキルがあり、どれも上手くいかなかった」と那須川が上手く相手をいなしたと指摘していた。記事では「ナスカワは2勝0敗としたが、彼のチームがこの先どれだけ野心を持つかはまだ分からない」としながら「ボクシングでより確かな記憶を作っていっている」とボクサー転身後は確かに歩みを進めていると評している。
(THE ANSWER編集部)