ベンチに帰って来ただけで空気を変えた大谷翔平の1日 米メディアも監督も「意味があることだ」
米大リーグのエンゼルス・大谷翔平投手が16日(日本時間17日)の本拠地タイガース戦でベンチから試合を観戦。この日、右脇腹痛のため負傷者リスト(IL)入りが発表され、残り試合の欠場が決まったが、久しぶりに現れた二刀流への注目は大きく、米メディアや監督らからさまざまな反応が寄せられた。
ベンチ最前列から声援を送っていた二刀流に大きな注目
米大リーグのエンゼルス・大谷翔平投手が16日(日本時間17日)の本拠地タイガース戦でベンチから試合を観戦。この日、右脇腹痛のため負傷者リスト(IL)入りが発表され、残り試合の欠場が決まったが、久しぶりに現れた二刀流への注目は大きく、米メディアや監督らからさまざまな反応が寄せられた。
二刀流がベンチに帰って来るだけでエンゼルスタジアムの空気は変わった。最前列でモニアックとサンドバルに挟まれ、仲間に声援を送っていた大谷。メジャー1号を放った新人シャヌエルのサイレントトリートメントにも参加した。ベンチにいることに気付いたファンが三塁側内野席に多く集まり、カメラを向ける場面もあった。IL入りで今季終了となったが、この男を誰もが見たかった。それは米メディアの関係者も同様だ。
地元放送局「バリー・スポーツ・ウェスト」で解説を務めたマーク・グビザ氏は、試合中にもかかわらず自身のX(旧ツイッター)で「ダグアウトに誰がいるか見て!! ユニコーンがチームメート!! 大好きだ!!」と大谷がベンチにいる写真を投稿。「オオタニさん Sugoi!!」と愛を爆発させ、3回にシャヌエルがメジャー1号を放ってサイレントトリートメントが行われた際には「彼は誰かを探している。ショウヘイはどこだ?」と中継内で大谷の名前をわざわざ出した。
また「バリー・スポーツ・ウェスト」公式Xは多くのファンが大谷にカメラを向けた盛り上がりを映像で紹介。カリフォルニア地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」のサラ・バレンズエラ記者も「ファンもオオタニがダグアウトに座っていることに気付いた瞬間、彼らは一目見ようと先を争った。イニングが終わるごとに、ファンの大群が写真を撮るためにエンゼルスのダグアウトに向かって走り降りている」と球場のムードを伝えたほど。
これらの投稿には「笑顔で元気な姿のショウヘイを見るのが大好き! ただただ最高!」「これが彼なんだ、チームプレーヤー。謙虚で忠実」「私も嬉しいわ」「ああ、彼がいなくなったら私はとっても落ち込むよ」「なんだって、オオタニはロッカーを片付けたと思っていた」など声が米ファンから寄せられた。
もちろん、大谷の存在は球場の空気を変えたばかりではない。試合後、フィル・ネビン監督は「(大谷がいることは)とても意味のあることなんだ。コーチや監督からよりも、オオタニからのほうが意味があるんだ。本当にそうなんだ。彼がそこにいて、他の選手を引っ張ってくれるのは本当に重要なことだ」と力説。若手にとっても良き模範となり、チームが盛り上がっていることを訴えた。
今オフにはフリーエージェントとなり、この日でチームのプレーオフ進出の可能性が完全消滅したが、二刀流は今季終了までエンゼルスのためにあり続ける。
(THE ANSWER編集部)