ネクストモンスター中谷潤人が初防衛! 難敵に判定勝ち、ダウン3度奪取の完勝「楽しんでいただけましたでしょうか?」
ボクシングのWBO世界スーパーフライ級(52.1キロ以下)王者・中谷潤人(M.T)が18日、東京・有明アリーナで同級6位アルヒ・コルテス(メキシコ)からダウンを3度奪い、3-0の判定勝ちで初防衛を果たした。5月に衝撃KOで王座獲得し、今後の他団体王者との統一戦実現に向けて落とせない一戦で難敵に完勝。デビュー26連勝(19KO)とした。敗れた28歳のコルテスは25勝(10KO)4敗2分け。
WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ
ボクシングのWBO世界スーパーフライ級(52.1キロ以下)王者・中谷潤人(M.T)が18日、東京・有明アリーナで同級6位アルヒ・コルテス(メキシコ)からダウンを3度奪い、3-0の判定勝ちで初防衛を果たした。5月に衝撃KOで王座獲得し、今後の他団体王者との統一戦実現に向けて落とせない一戦で難敵に完勝。デビュー26連勝(19KO)とした。敗れた28歳のコルテスは25勝(10KO)4敗2分け。
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サウスポーの中谷は好戦的な右構えのコルテスに対し、「丁寧に行く」と予告した通りの慎重な立ち上がり。角度の異なるジャブで様子を見ながらワンツーを繰り出すと、会場をどよめかせた。長いリーチを生かして距離を取る一方、相手が入ってくると右アッパー。3回にはワンツーでぐらつかせた。
徐々にパンチの交錯が増え、5回にみぞおちへの左ボディーで先制ダウン。再開後の連打で2つ目のダウンを奪ってみせた。仕留めにかかったが、ゴングでこの回終了。6回は逆にがむしゃらに出る挑戦者に顔を跳ね上げられ、場内から悲鳴が上がった。9回終盤にも左ボディーで3つ目のダウン。歓声に背中を押された最終12回は残り1分から打ち合いに。大歓声の中で終了のゴングを迎え、相手と健闘を称え合った。
試合後のリングインタビューで、中谷は「防衛戦という気持ちはなく、しっかり勝つこと。皆さんにいいパフォーマンスをお見せしたい気持ちで勝つことができたのでうれしく思います」と満足げに語った。最終12回については「前の試合も最終ラウンドでKOしたので、今回もKOする気持ちで出たけど、コルテス選手は凄く気持ちが強いし、キャリアもある選手だったので良い経験になりました」と回顧。最後はファンに向け「楽しんでいただけましたでしょうか? もっとKOできるシーンをお見せできるように頑張っていきますので、これからもどうぞよろしくお願いします」と呼びかけた。
中谷は5月の同級王座決定戦で元WBA同級王者アンドリュー・マロニー(豪州)に12回2分42秒KO勝ち。終了間際の一撃で世界に衝撃を与え、聖地ラスベガスで2階級制覇を達成した。海外の評価も高まり、すでに対戦を避ける相手もいるほど。次戦以降は、同級で最も実績のあるWBC王者ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)との統一戦もターゲットにしていた。
そのエストラーダと昨年9月に対戦したのがコルテス。12回判定負けを喫したが、最強王者を苦しめるなど難敵だった。
この日のメインイベントでは、WBA&WBC世界ライトフライ級(48.9キロ以下)2団体統一王者・寺地拳四朗(BMB)が、挑戦者のWBA4位&WBC1位ヘッキー・ブドラー(南アフリカ)と対戦。セミファイナルの123ポンド(55.79キロ以下)契約8回戦では、東洋太平洋スーパーバンタム級8位・那須川天心(帝拳)がメキシコバンタム級王者ルイス・グスマンとのボクシング転向2戦目に臨む。
(THE ANSWER編集部)